No. | ユーザー | 導入機器とシステムの特長 | 掲載時期 |
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134 | 埼玉県 照井様 | MAOPユニットと専用アンプによる高音質再生システム | 2025年04月 |
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[ MidとTweeterをクリズラボ製SP-BOXで構成したTK氏の最新システム ]
■ MAOP11+KL-BOX 1wayシステムをクリズラボ開発のアンプで聴く
クリズラボからAlpair 11MSユニット専用のアンプを開発との情報が有りましたので実機をお借りしました。

[ クリズラボ製MAOPシステム専用パワーアンプ:KLP-MS100-ST ]
スーツケースに納められた実機を受け取り、さっそく接続音出し。
クロネコ便で受け取った本体は季節柄冷えひえ状態だったにもかかわらず勢いあるサウンドが飛び出してまず驚きました。
CDプレーヤー脇のラック上にアンプを設置してから5日程経過し、設置本体も配線も落ち着いているところで、本格的に試聴に入りました。

[ クリズラボでデモに使用中の専用アンプ ]
通常、MAOP11+KL-BOXは3ウエイのメインシステムでMIDレンジとして運用しているものですが今回はドライブアンプをKLP-MS100-STに変更して試聴しました。
スピーカーユニットの軸上で聴きたいので聴取位置に向けた内振り設置です。
驚いたのはMAOP11+KL-BOXでの低音再生能力。密閉システムであるにもかかわらず思っている以上に低音が聴こえて音楽が成立しています。


[ クリズラボ製BOXに搭載したMAOPユニットとBOXの内部構造 ]
またボーカル帯域を完全カバーしているのでJ-POP・歌謡曲を難なく聴かせてくれました。
ウィーンフィルのワルツやポルカといった作品でも低域の不足感なく、オケもスケール感と共に綺麗に再生してくれます。
MAOP11の分解能が優れている為でしょうか、ときに高音域に向かって情報過多に聴こえることがあります。

[ KLP-MS100-STの内部 ]
クリズラボの説明ではスピーカーユニットの軸を少し外振りにすると落ち着くとありましたが、正面に放出される“おいしいところ”が欲しいので内振りのままで進めます。
事前に承諾を得たうえで天板を外しラウドネスSWのLおよびHポジションでのサウンドの違いを確認いたしました。

[ KLP-MS100-STの内部 ]
とても上品な変化量で、80年代アンプ設計に携わっていた時代の「SWを切り替えた時の音の違いは極端に!」とは真逆を感じました。

[ 基板左側にある「H」「M」「L」がラウドネスの切り替えSW ]
もちろんサウンド全体の統一感に変化はありませんでしたので好感です。
Hポジションでも強調量がソフトアップでしたので、このポジションが標準でも不思議は無いと思います。
その後数日間、システムを背中に聴きながらBGM的にJ-POP等などを聴いてきましたが、長時間の試聴でもKLアンプでとても好ましいサウンドを楽しませて頂きました。

[ KLP-MS100-STのリアパネル ]
埼玉県 / 照井