No. | ユーザー | DEQXの導入機種とシステムの特長 | 掲載時期 |
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126 | 岡山県 KS氏 | PDC-2.6P / A5が完成して30年。私は何をしてきたのだろう | 2022年10月 |
[ こんなことならもっと早くDEQXを購入すればと悔やんでいます - KS ]
[ A5システムが完成して30年。思い切って導入したDEQXは・・・ ]
[ 各種プレーヤー群 ]
[ DEQXの出力が接続されたパワーアンプ(NIRO 1000)は50WまでA級動作 ]
18歳頃からオーディオに興味を持ち、雑誌に載っている真空管アンプの回路などを見ながら製作していました。
スピーカーは友人から中古を分けてもらいレコードを聴いていました。
ところが、出てくる音に大きな不満を持ち、生の音を手元で聴きたい(確認したい)と思いました。
楽器(ギターやベース)を購入しバンドを結成して演奏していました。
そんなことを経ながらのオーディオ歴はあっと言う間に45年になりました。
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現在のシステムは30数年前に手に入れたアルテックのA5システム用の中古エンクロージャ(1975年頃の製品?)からのスタートとなります。
しかし、全部のユニットを一度には揃えられず、515Bウーハー、311-90ホーン、288-16Gドライバーなどを順に揃え、完成してから早30年近くが経ちます。
こうして完成したA5システムですが、最初は思うように鳴りませんでした。
低域が出ず、中域はうるさいほど出ます。
しかし、努力の甲斐あってかこの10年程で少しだけですが気に入った音に近づけることができました。
と言っても、中域、高域は改善されましたが低域が足りないのは変わりません。
低音をしっかり聴くためには相当のパワ-を入れないと出てくれません。
しかし音量を上げると当然ながら中高域が張り出してくるため、結局は満足できる音は聴けないという状態が続いていました。
そんな中、ネットでDEQXという製品を見つけ、クリズラボのホームページを見ると周波数特性や位相をきちんと調整することで聴きやすい音にすることができることを知りました。
我が家のアルテックA5も部屋を含めた調整が必要と思い始めました。
どうしてもDEQXを購入したいと思いましたがサラリーマンの私にはなかなか手が出ませんでした。
折に触れ栗原さんにメールを出して出物があれば、とお願いしてきました。
すると今回、中古のDEQXがあるとのメールが届き、即購入しました。
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DEQXをセットしてパソコンとつなぎ、調整ソフトをインストールするなど、メールでの打合せを通じて入念な準備を行いました。
そして調整当日、インターネットを介したオンライン調整は初めてでしたが、調整の手順や要点を教えて貰いながらスムーズにDEQXの設定が完了しました。
初めてDEQXを通してまずはCDから試聴。
目の前にボーカルが現れ、不満だった低域がプリアンプのトーンコントロールなしにきっちりと出ています。
A5の515Bが実に生々しく聞こえ、とても素晴らしいです。
こんなことならもっと早くDEQXを購入すればと今更ながら悔やんでいます。
岡山県 KS
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■ データー紹介(Kurizz-Labo)
・ アルテックのA5は「ボイス・オブ・ザ・シアター」と名付けられた同社の劇場用スピーカーシステムの一つで映画館などでの使用が想定されていました。
・ 日本ではジャズ喫茶などでも珍重されたようです。
・ 小出力の真空管アンプでも大きな劇場で十分な音量が得られるよう高能率なドライバーが使われ、更に中低域が稼げるフロントロード型BOXとなっています。
・ このシステムを家庭で使うにはかなりの覚悟が必要(笑)だと思います。
[図1]スピーカーシステムの基本的な周波数特性
・ 測定結果を全体的に眺めると典型的な「かまぼこ型」となっています。
・ 家庭での小音量再生ではこの特性に加えて、聴感上のラウドネス特性も加わり200Hz以下の低域などはかなり弱く聞こえてしまいます。
・ KS氏が長年悩まれてきたのも頷けます。
[図2]スピーカー補正のみを実施した状態での再生周波数特性
・ DEQXのスピーカー補正で低域が100Hzから適用できた好例となりました。
・ このスピーカー補正では周波数特性の改善以外に、位相と群遅延、ステップレスポンスなどが大幅に改善されます。
・ この4項目が100Hzから適用される効果は大きいものがあります。
・ 周波数特性的には2カ所の落ち込みを除けば100Hzから10kHzまでがかなり平坦化されています。200Hzと1kHz付近のディップは部屋の影響と思われます。
[図3]DEQXによる二段階補正後の聴取位置に於ける周波数特性
・ 部屋の影響と100Hz以下を補正することで極めて良好な特性が得られました。
・ 図1の特性がアルテックのA5そのものだとするとかなりの変貌です。
・ 30年の使用歴と、10年に及ぶ高域改善の効果を活かして低域のみをDEQXで改善したA5の家庭用サウンドなども実験してみたいところです。
・ 今回は岡山県のDEQX投入システムを長野県からリモートで調整しました。
・ 結果としてとても嬉しい感想を頂きましたが残念なことに私自身はDEQX調整後のA5スピーカーシステムの音を自分の耳では聴けていません。
・ いつの日か、岡山県のKS氏宅を訪ねてみたいと強く感じました。
文責:クリズラボ・栗原
・ アルテックのA5は「ボイス・オブ・ザ・シアター」と名付けられた同社の劇場用スピーカーシステムの一つで映画館などでの使用が想定されていました。
・ 日本ではジャズ喫茶などでも珍重されたようです。
・ 小出力の真空管アンプでも大きな劇場で十分な音量が得られるよう高能率なドライバーが使われ、更に中低域が稼げるフロントロード型BOXとなっています。
・ このシステムを家庭で使うにはかなりの覚悟が必要(笑)だと思います。
[図1]スピーカーシステムの基本的な周波数特性
・ 測定結果を全体的に眺めると典型的な「かまぼこ型」となっています。
・ 家庭での小音量再生ではこの特性に加えて、聴感上のラウドネス特性も加わり200Hz以下の低域などはかなり弱く聞こえてしまいます。
・ KS氏が長年悩まれてきたのも頷けます。
[図2]スピーカー補正のみを実施した状態での再生周波数特性
・ DEQXのスピーカー補正で低域が100Hzから適用できた好例となりました。
・ このスピーカー補正では周波数特性の改善以外に、位相と群遅延、ステップレスポンスなどが大幅に改善されます。
・ この4項目が100Hzから適用される効果は大きいものがあります。
・ 周波数特性的には2カ所の落ち込みを除けば100Hzから10kHzまでがかなり平坦化されています。200Hzと1kHz付近のディップは部屋の影響と思われます。
[図3]DEQXによる二段階補正後の聴取位置に於ける周波数特性
・ 部屋の影響と100Hz以下を補正することで極めて良好な特性が得られました。
・ 図1の特性がアルテックのA5そのものだとするとかなりの変貌です。
・ 30年の使用歴と、10年に及ぶ高域改善の効果を活かして低域のみをDEQXで改善したA5の家庭用サウンドなども実験してみたいところです。
・ 今回は岡山県のDEQX投入システムを長野県からリモートで調整しました。
・ 結果としてとても嬉しい感想を頂きましたが残念なことに私自身はDEQX調整後のA5スピーカーシステムの音を自分の耳では聴けていません。
・ いつの日か、岡山県のKS氏宅を訪ねてみたいと強く感じました。
文責:クリズラボ・栗原