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ユーザー
DEQXの導入機種とシステムの特長
掲載時期
91
埼玉県 GM氏
HDP-4 / オーディオルームの新設に伴うDEQXの再設定
2017年 5月
< 前回の調整時
(User's Report No.47)
と同じシステムとスピーカー >
・2年前「近日中に引越しますので、落ち着いたらまたお願いします。」とのことでした。
・そして昨年の10月「来年の春には新居が完成し、オーディオルームも作ります。10畳の洋間で
高さは3.5mです。その時はぜひ再調節をお願いしたいと思います。とのメールが届きました。
・そして今年の4月初旬「まだ完成途上ですが調整を!」とのこと。下旬に調整を実施しました。
< さいたまの軽井沢と呼ばれる閑静な住宅街に建てられた新居とオーナーのM氏 >
・M氏は内科のお医者様。新居に到着した直後に「急患の知らせが・・・1時間ほど時間を・・・・」
・ご苦労様です。勝手に調整していますので、急いで行ってあげて下さい・・・・と、私。
< スピーカーを移動。部屋の隅で見つけた吸音パネルをセットして早速SP測定から開始 >
・左右のラックはCDジャケットが見えるようにした特注品で、入室時はまさに取作業付中。
・私が測定の準備を終える頃にラックが完成というing状態の臨場感が漂っていました。
< スピーカーと測定マイクの間の床、近傍の壁に置いた吸音材が良好な測定結果を! >
・
DEQX調整の重要ポイント-1
:可能な限り反射音の到達時間が遅くなるように工夫します。
・スピーカーを出来るだけ壁から離し、床からの反射を防ぐ吸音材(布団等)を置く、等々。
< スピーカー測定の結果:L/Rの特性が見事に一致。さすがB&W。レンジも広い >
< 測定結果から反射音を除いて直接音成分のみを抽出する工程 >
・直接音のデーターが多い(時間的に長い)ほど低域まで補正が出来ます。
・今回はR側の僅かな反射は無視して横壁からの顕著な反射までを直接音として採用しました。
< 反射の多い室内では低域側の補正範囲が通常200Hz程度までしか補正できません >
・今回は低域側を80Hz程度まで補正範囲に入れることがでました。
・R-chの600Hz付近に生じている僅かなディップが反射音による影響です。
・次は聴取位置にマイクを置いて測定する「Room測定」です
・
DEQX調整の重要ポイント-2
:Room測定では実際に音楽を聴く時の状態にします。
< 急患対応から戻られたM氏と相談してスピーカーをセットし、床には絨毯を敷きました >
< CDプレーヤーとDEQX、プリメインのパワー部だけを利用した超シンプルな再生機器 >
< 条件を整えてルーム測定を実施。部屋によるカラーレーションを除去する作業を行います >
< 補正したスピーカーで測定したRoom補正前の周波数特性(リスニングポジション)>
・フラットに再生している帯域(80Hz〜18kHz)が大きく変化しているのが判ります。
< リスニングポジションでの周波数特性をDEQXで補正 >
・B&Wの802Dは4kHz以上を受け持つ広い指向特性のドーム型ツィーターが使われています。
これに壁の反射などが加わると高域のエネルギーがかなり強くなる傾向にあります。
・M氏宅は壁が反射性の平面であり、高域をフラットにするとかなりきつい音になります。
・経験的には2kHz以上を緩やかに下降させることで自然な感じに仕上げることができます。
・今回はグラフのような特性にする事で聴感上のフラットネスが確保できました。
「高域特性と聴感の関係」
をご覧下さい
・図に示した定在波によるディップは聴感上問題がないので補正する必要はありません。
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・DEQXはスピーカーとお部屋の音響特性を測定してそのデーターで補正を行います。
・
DEQX調整の重要ポイント-3
:スピーカーやパワーアンプ、お部屋が変われば再調整が必要。
・M氏の場合5年ほど前に初回調整を行い、3年前と今回で3度目の調整となりました。
・システムに変更はありませんが引越に伴いオーディオルームの特性が大きく変わりました。
・環境の変化に合わせて調整されるM氏はDEQXの利用に於ける理想的な対応だと思います。
< オーナーのM氏と再生装置 >
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■ M氏からの感想文
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・先日はバタバタした状況の中、びしっと調整していただき感謝いたします。
・いまもまだ引っ越し後の片付けがあり、なかなかゆっくりと音楽に没入できる時間が取れない
状況です。
・そんな中ですが、現在まで聴いた感想をお伝えします。
・今回設定していただいた「標準・高音質モード」とそれ以外の二つのプロファイルの音の違い
が明瞭で、音楽それぞれの個性に合うモード選択できることが改めてうれしいです。
・そして、今回の新築を機にオーディオルームの天井を高くした効果でしょうか、のびのびと
したスケールの大きい音が聴けています。
・本当にありがとうございました。
さいたまのMより
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追伸:
・M氏はレッドツェッペリンの大ファン。
・その中でも特にお気に入りの数曲を聴かせて頂くと以外にも低域が薄い印象でした。
・そこで、プロファイルの2番に低域がガツンと迫る「ツェッペリン専用モード」をセット。
・次にお好きなクラシック音楽がゆったり楽しめるモードをプロファイルの「3」にセット。
・このプロファイルの違いを積極的に楽しん頂いているご様子は嬉しい限りです。
Kurizz-Labo:栗原信義
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