■ 自作のスピーカーシステムとは言っても某オーディオショップで販売されていた
ものをほぼコピーした感じです。
■ 元となったスピーカーに出会った時は一目惚れ状態でした。
■ 直ぐにも欲しいと思いましたがその時は買うことが出来ず、美しく鳴っていた記憶
を頼りにユニットやボックス、ホーンなどを徐々に買い揃えてきました。
■ ウーファーBOXにツィーター用の穴を開けるなどの改造をしてようやく現在の形と
なりました。
■ 完成したシステムでしばらく聴いていましたが、中高音には満足したものの低域が
決定的に足りないという思いがその後の大きな課題となりました。
■ ALTECの515-8-GHP(38㎝ウーファー)を200㍑というやや小ぶりの密閉箱に入れ
たため容積が足りなかったのだと思います。しかし簡単には解決できません。
■ 何とかしたいという思いから安物のイコライザーを導入した事もありましたが、
音が濁る感じでとても納得できず、泥沼に入り込んだように感じていました。
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■ 解決手段はないものかとしばらくネットで検索をしていた時に偶然「DEQX」とい
う製品がヒットしました。
■ 説明を読んでみると周波数特性の補正だけでなくホーンスピーカーの宿命でもある
時間軸のズレまで揃えてくれると書かれています。
■ さらに調べていくと、なんとHDP-EXPRESSの中古販売のページがありました。
■ 慌てて販売元のクリズラボに電話すると「HDP-EXPRESSの中古品ですか?・・
つい最近入荷はしましたがHPにもまだ掲載していませんが?」とのこと。
■ どうやらHPサーバーに残っていた中古品販売のページをヒットした様です。
■ しかし、このラッキーは買えということか!
■ と、思い直し、直ぐにHDP-EXPRESSの購入が決まりました。
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■ その後、パワーアンプの修理や6連の固定抵抗式ボリューム(ATT)を製作した
りして少しずつシステムを整備してきました。
■ DEQXの購入から1年が経った頃、どうにかシステムが出来上がったのを機会に
改めて初回調整をお願いした次第です。
■ 調整に際しては今までのアンプが少しノイズを出ていたこともあり、運良く年末
の特価販売中だったクリズラボ製KLP-10W-STアンプを購入することにしました。
■ 調整当日に持参して頂いたアンプを設置していよいよ調整がスタートしました。
■ 最初はスピーカーの測定でしたが、私の想定よりも反響音対策をしっかり行うの
だなと感じました。
< スピーカー背後の空間とテレビ画面に布団を掛けて測定 >
「両スピーカーの間にあるテレビにはこたつ布団を掛けましょう」
「部屋の角には背の高い鏡(姿見)を利用して毛布を掛けましょう」
■ 自分一人で実施していたらここまでの対策はせずに測定していたかも知れません。
■ 測定を終えて反射音のカットやチャンネルデバイダーの設定を行う時でした。
■ ミッドレンジとツイーターの帯域が大幅に重なっているため、かなりの干渉が
生じることがPC上のシミュレーションで判りました。
■ 実際の聴感上でもこの状態だと干渉帯域の音が強調されたり、透明感が下がる
ことがあるとのこと。
■「スロープを急峻にして可能な限り干渉を排除しましょう。」とのことで、何と
300dB/octのスロープに設定されました。
■ この設定は多分DEQXでなければ出来ないと思われます。
■ その後もてきぱきと測定を進められ、無事完了となりました。
■ 測定中に出した様々な疑問や課題などにも丁寧に回答頂き、安心すると共に自分
の頭の中が整理できて本当に助かりました。
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■ DEQXには再生音に対して基本的な情報を設定出来る4つのモードがあります。
[ Profile(プロファイル) P-0 / P-1 / P-2 / P-3 ]
■「P-1」には正確な音の再現を目指した「標準モード」が設定されました。
■「P-2」には1950年代の古い時代のJAZZに合わせた「オールドジャズ」モード
■「P-3」は深夜などに小音量で聴いてもメリハリがある「ラウドネス」モード
などを設定して貰いました。
■ ちなみに「P-0」にはDEQXの補正効果をなくして以前の低域不満状態となる
「バイパス」モードを設定してくれましたが、特に必要はなさそう(笑)です。
< 手前のテーブルがある場合とない場合での試聴位置での変化は? >
■ 全ての調整が終わって音が出た瞬間、長年の課題だった低域が生まれ変わって
いました。
■ 低域が別のシステムではないかと思うほど改善された!!
しっかりと低域が出でて、しかも自然です。
以前導入したイコライザーとは全く異なるものです。
試しに測定用の信号を入れてみると何と27Hzから音圧を感じます。
■ 全体の音がとても自然になった!!
曲の中のこの音がこんな揺らぎ方をしていたのか・・・・等々、音の細部が
より明確に把握できるようになりました。
また、空間的な表現が大幅に改善され、スピーカーを全く意識せずに楽器や
ヴォーカルの定位も明確に分かる様になりました。
■ システムや部屋の特性などをデータで確認できる!!
これはDEQXの大きなメリットだと思いますが、データで客観的に状態を確認
できるというのは本当に素晴らしいことだと思います。
部屋や再生機器が変わった時にどのように音(特性)が変化したのかを客観的
に判断できるのは非常に便利です。
オーディオ仲間がたくさんいる方ならまだしも、一人で楽しんでいる場合は
特に有効だと感じました。
■ 最後に!!
音への不満が解消して音楽をゆったりと聞けるというのはとても気持ちが良い
ものだということを改めて感じています。
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■ 初回調整から一週間ほどが過ぎましが、今だに「あのCDはどんな音で鳴るのか」
「この曲は?」などと、次々に聴きまくっているのが実情です。
<右手前の小型スピーカーは映画などをサラウンドで楽しむときのリア用>
■ もし、今後の課題があるとすれば広い部屋に引っ越す(笑)事くらいでしょうか。
■ この度は本当にありがとうございました。
相模原のYNより
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