■ ご了解を頂いた方々のシステムと、試聴リポートを掲載させて頂きました.

2015年7月:東京のMY氏/ DEQX-MATE 導入リポート-その1
(2015年7月14日掲載)

■ 往年の名器が復活 Technics vs DIATONE スピーカーシステム。

 
    < 大型スピーカーが小さく見える!広大な空間に鎮座する名器達 >

 
   < 中央に鎮座する灰色の物体は超重量級のカッティングマシンの台座 >

■ 内側のタワー型がテクニクス SB-M10000(1995年頃発売、受注生産品、@230万)

■ 外側が三菱 DIATONE モニタースピーカー AS-4021(1966年頃発売、受注生産品)

 
      < 今回はパッシブ型プリアンプを経由してDEQXに接続 >

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■ 既に長野のご自宅にDEQXを整備されたMY氏から突然お電話を頂きました。

新築したビルにオーディオをセットしたのでDEQXを入れて欲しい!

■ との事!しかも、今週末には試聴会を開催する予定・・・

■ 慌てて翌日に機材を準備して2日後、DEQXを担いで東京まで行ってきました

■ 1年半ぶりにシステムをセットされたとのことでまずは機器の状態を点検

■ すると、SB-M10000の左chでMid-HighとTweeterの不調が判明しました

■ LCネットワークの断線も考えられますが、現場での分解修理は不可能と判断

■ 修理をお願いして、取り敢えずはDIATONEの方を鳴らすことにしました

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■ まずはスピーカーシステムの素性を知るためにも測定から開始しました

 
        [図1]AS-4021の測定結果(マイク距離1m)

■ AS-4021は三菱電機がNHK技研の技術協力を得て1966年(昭和41年)頃に完成

■ MY氏の製品が何年製かは不明ですが、いずれにしても50年近く前の製品です

■ 声の再生に最も重要な100Hz~3kHzが±3dB程度に収まっているのは見事です

■ そして、40㎝ウーファーと400㍑の箱が30Hzまでをしっかりと再生しています

■ MY氏に「一人で聴く時の場所は?」と尋ねると「この辺かな」と・・・

 
         <この空間で音楽を楽しむMY氏の指定席>

■ この場所、実際のホールなら間違いなく「S席」ですね。

  
   [図2]5mほど離れた特等席での再生周波数特性(スピーカー補正のみ)

■ 100Hz~10kHzまでをフラットに補正したスピーカーで室内特性を測定

■ 200Hz~500Hzの若干の落ち込み以外は大変素直な室内特性だと判明しました

 
   [図3]DEQXのルームEQで補正した後の特等席での再生周波数特性

■ ±3dB程度の補正で30Hz~10kHzまでがほぼ理想的な状態にする事ができました

■ MY氏の思いと、それに応えた建築設計、そして良質な施工の成果だと感じました

■ そのオーナーの拘りの一つが残響時間で、

 「
既にプログラムソースに入っている響きに余計なものを足したくない

■ との信念で、かなりデッドな空間に仕上げることを要望したとのこと

■ これは大変嬉しいお話であり、我が意を得たりの心境でした

■ 聴感上は1~1.2秒の残響時間と判定しましたが、設計は1秒前後とのことでした

■ よどみのない低音と均質に拡散していく高音は大変好ましい仕上がりです

■ AS-4021の調整を終え、様々なジャンルの音楽を30分ほど聴いてみました

■ DEQXによる補正もあり、50年の時を経て蘇った名器の音がそこにありました

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■ 次回はテクニクスが総力を結集して開発したSB-M10000の音質を含め、MY氏のリポートと共にお届けする予定です。

 
    < 20年前に開発されたテクニクスの集大成 SB-M10000の内部構造>





■ 60Hzまでを受け持つ8個のユニットが生み出す低音は如何に・・・・・



              Kurizz-Labo店主:栗原

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