■ DEQXを導入され、ご了解頂いた方々のシステムと試聴リポートを掲載させて頂きました.
■ また、デモなどでDEQXの音を聴いて頂いた方々の感想をそのまま掲載させて頂きました.



最新情報2013年2月3日:鳥取県のHT氏、HDP-4を導入!

(2013年2月7日掲載)
(2013年2月14日、HT氏のレポートを追加しました)


長野県軽井沢から鳥取県東伯郡まで、新幹線と特急を乗り継いで片道8時間。

■ DEQXの調整を3時間で済ませても日帰りは無理。
■ 冬の日本海を望みながら優雅な一泊の旅です。
■ 初回調整は1月の20日に実施し、完了・・・する予定でした・・・・

 
                     <1月20日のSystem>

 
                    <2月3日のSystem>
■ ここでクイズです。
■ 上と下の写真には決定的な違いがあります。さて何でしょうか?
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■ センターラックが違う・・・ですね。でもそれは「決定的」ではなさそうです。
■ ・・・その通りです。
■ 上の写真の右側のスピーカーにはMid-Rangeユニットがありません。

■ 1月20日。到着してすぐにオリジナル状態の音を聞かせて戴きました。
■ とても良い感じなのですが、次第に右チャンネルの中域に違和感を感じてきました。
■ 測定すれば原因が判るかも・・・
■ 早速測定に入りました。まずは左chスピーカーの特性測定から。

 
                  <左chスピーカーの測定結果>

■ 「ONKYO Scepter 5001」・・・・凄いシステムです。
■ 3つのユニットからの再生特性は、35Hzから35kHzまでフラットです。
■ 1986年、25年も前に発売されたシステムです。
■ これほど見事な特性は今まで測定してきた中でも5本の指に入ります。

■ そして、測定は右chのスピーカーに移りました。
■ Woofer・・・OK、Tweeter・・・OK、Mid・・・あれっ、あれっ、音が出ない。
■ 正常に信号音が出ていたTweeter用アンプの出力をMidユニットに接続。
■ 出ません。
■ テスターをお借りして抵抗レンジでクリック音テスト・・・鳴りません。
■ 重症です。でもこのままでは進めません。
■ 意を決して止めビスを外して裏蓋を外して戴きました。もの凄い数のビスです。
■ 見えてきたユニットのリード線にテスター棒を当てます・・・・鳴りません。

■ この瞬間、思わず頭に浮かんだのが「万年目の亀」の話でした。
■ 30分前には違和感を感じながらも確かに音は出ていました。
■ それがDEQXの測定信号でついに・・・・・

■ ユニットを交換するか修理が終わったら改めて調整することにしました。
■ この日は延長戦用?のサンドイッチを戴いて、私は日本海が見えるホテルに。
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■ それからちょうど2週間後の2月3日、再チャレンジとなりました。
■ 故障したMidレンジユニットはなんと数日後には修理を終えていたのです。
■ この経緯はご本人から紹介があると思いますが、凄い情熱を感じました。

 
       <Midレンジユニットの修理を終えた右チャンネルのスピーカー>

2月3日は到着するとすぐに測定を開始。右チャンネルも順調です。
一気にルーム測定まで済ませて1時間半ほどで全ての設定を完了。
■ ・・・・・さて音は。
■ 正しく設計され、まじめに作られたシステムからは、きちんとした音が出る!
■ 12dB/Oct.のLCネットワーク相当のポジションと完全調整済みのポジション。
■ 切り替えてもあまり違和感のないプログラムが存在します。
■ これは凄いことです。
■ でも、HT氏が試聴されている中、あるピアノ曲で動きが止まりました。
■ 「栗原さん、聴いてみてください、これ、凄いです。初めてです。」
■ この続きはHT氏からのレポートが届いたら改めてご紹介します。

■ HTさん、今回は二度のご訪問となりましたが、ありがとうございました。
■ ユニット修理の貴重な体験を含めた、レポートの到着を心よりお待ちしております。

2月14日、ジャジャーーーーン!ついに来ました。

   
今朝早く(午前零時過ぎ)届いたHD氏の熱い熱いレポートです。
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2013年正月
DEQXは今年一年掛けて導入できたらいいかなぁ~、と思っていました。
  そんな矢先、「クリズラボで円高還元セールをやってるよ~」と悪魔(笑)の囁きが。
  このレポートのNo.17に登場した千葉のNS氏からもたらされました。

今年一年、いや、あと数ヶ月音を磨いてから「DEQXは最後の仕上げ」にと思っていました。
  しかし、特価セールの良心的な価格に負けて囁きから10分後には電話をしていました。
  そして、ギリギリ最後の一台を無事にゲット。

なぜ「仕上げにDEQX」なのかと言えば、昨年6月にNS氏宅の音を聴いてしまったからです。
  同じ方向の人に初めて出会った気がしました。自分の求めている音がそこにあったのです。

実はその頃、我が家ではオーディオルーム建設の最中でした。
  これもNS氏に勧められるまま「石井式」の本を頼りに、自分流に設計しました。
  そんなこともあり「半分石井式」を実施されているというNS氏宅を訪れることにしました。

石井式って何?、どんな音がするの?という状態だったのでNS氏宅訪問は興味津々。
  そして遠路はるばる行ってみるとそこにあったのがDEQXH(DP-4)だったというわけです。

昨年8月にオーディオルームが完成しました。
  そしてサブに使っていたYAMAHAのNS-1クラシックを鳴らすと低域までちゃんと鳴りました。
  しかし、肝心のONKYO Scepter 5001は低域も高域も鳴りません。

そんなはずは無い!
  ・・・翌9月にはScepter 5001を3Wayのフルマルチアンプ駆動に変更しました。
  すると何のストレスもなく上から下まで楽々と鳴るようになったのです。
  上手に鳴らない原因はどうやらLCネットワークにあったようです。
  その後はチャンネルデバイダーでクロスやイコライザーを素人なりに弄ってひたすら好みの「立体感」が出るように調整してきました。

ここ数年で十数軒のお宅の音を聴きましたが、立体感ではNS氏宅といい勝負ができるところまで来たと自負していました。
  そんな中でDEQXを導入しても正直言ってこれ以上どこが変わるのか?という不安もありました。
  栗原さんにもどこが変わるのか、数回質問しましたが明確な回答はありませんでした。
  実は、NS氏が言われる「音のピント」の意味もこのときはまだ理解できていませんでした。
  今になってみれば、「知らないものは解らない」のが当然なのですが(笑)

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2012年1月20日(日曜日)

初回調整に長野県の軽井沢から8時間かけて来ていただきました。
  到着された栗原さんにまずは現状の音をチェックをしていただきました。
  そしてついに聞いてしまいました。「この音から変化はあるのですか?」と。(笑)
  栗原さんの答えは「もちろん変化します!」・・・だけでした。

一通り試聴が終わると測定開始。
  左ch、OK。
  右ch、 ・・・・・??? ミッドユニットの音が出ません。

実は、栗原さんが先ほどの試聴時に「右側の音が乱れる」としきりにおっしゃってました。
  やがてくる異変の前兆をしっかりと感じておられたのにはビックリでした。

原因を追及すべく、Scepter君の裏板を外しました。
  するとMidレンジユニットを外すには柄の長い六角スパナが必要だと判りました。
  工具を探しに数台の車を物色して見つけたのは我が家にただ1本のロングスパナでした。
  恐る恐る、ユニットの取り付けナットに当ててみると、なんとジャストフィット。
  何ともすごい偶然に二人で顔を見合わせてしまいました。 

こうしてユニットを外し、栗原さんが端子に直接テスターを当てても音が出ず、導通もなし。
  残念ながらここで万事休す。このときのショックは今でも忘れられません。
  栗原さんにも申し訳ない気持ちでホテルに送り届けてからしばし思案。

思いついてネットで「音もだち」にスピーカーユニットが壊れたことを知らせると、すぐに数名の方から情報をいただきました。
  そして、ユニットの製造元であるONKYOさんに修理を依頼すると、治ったとしても振動板が変わってしまうかも、という話もありましたが、それでは困ります。
  そうこうしているうちに、素晴らしい修理屋さんが岡山にあることを教えていただきました。

意気消沈のこの日の午前零時過ぎ、岡山までユニットを持参することを決意しました。
  左右の特性を比較されるかもしれないと思い、左側のユニットも外して準備万端。

午前8時。連絡もせずに岡山の修理工房を目指して一目散に飛ばしました。
  9時過ぎには岡山県に入り、改めて修理ができるかどうかの確認を入れました。
  「送ってほしい」と言われましたが「もう向かっています」と言うと、少し呆れられたようです。
  11時過ぎに到着するとすぐに保護ネットを外してチェックしていただくことができました。

 
         <修理中のONKYO Scepter 5001のMidレンジユニット>

持ち込んだ翌日には修理が完了。
  日曜日に壊れ、火曜日に持ち込み、木曜日には音出しができた今回の修理。
  しかもオリジナルの振動板のまま、再び生き返るとは思っていませんでした。
  ミラクルです。
  超特急で、しかも完璧に治していただいた「
リテイルマネジメント」さんには大感謝です!

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2013年2月3日(日曜日)
前回のチャレンジから2週間。再び栗原さんに来ていただきました。
  今回は着いた早々、測定からスタートです。
  
左ch、測定無事終了
  右chも・・・・・・無事終了。ある意味、当然ですが、正直ホッとしました。
  1時間半ほどで最終調整まで完了。

そして、いよいよ音出しです。
  いつも聴いている日本人の女性ボーカルを数曲聴いてみましたが・・・
  大きな変化を感じることができませんでした。
  もともとスッキリした録音のものを好んで聴いていたためかもしれません。
  (どこが変わったのか・・・?)

・・・・そして事件は起こりました。

ジョージウィンストンのピアノソロが今までにない聴こえ方をするのです。
  左手の低音弦は奥から、そして右手高音弦は手前に聴こえます。
  一台のピアノの弦から発する音が奥行きを伴って眼前に定位するのです。
  左側に座ったジョージウィンストンが右を向いてピアノを弾いているリアルなイメージです。
  20年以上聴き続けてきた曲だったのに「こんな情報が入っていたとは」という驚きです。
  そして、録音された部屋の響きが明瞭に感じられるほど音が澄んでいるのです。
  この瞬間、DEQXの方向性と私の求めていた音の方向が同じだったと確信しました。

もう止まりません。
  今まで濁って聴こえていた曲達が生き生きとして聴こえます。
  大編成の曲も個々の楽器の存在感が違います。リアル感満載になりました。
  楽器が3次元的に定位します。
  音離れとかの次元ではない世界です。

NS氏が言われる「ピントの合った音」の意味がやっと理解できました。
  この事はいくら文章にしても理解してもらえないかもしれません。
  言葉で説明できる次元を超えているように思います。

この時から既に1週間ほど聴き続けていますが新しい発見の連続です。
  44.1kHz/16bitのCDにここまでの情報量があったんだ!という驚きもその一つです。
  しばらくはハイレゾ音源は要らないような気がしてきています。
  逆にハイレゾが気軽に再生できるようになった時のことを想像すると恐ろしい・・・。

DEQXの導入によって音が澄み渡り、定位も明瞭に出るようになった今、まだやり残している入り口の方はより変化が分かり易くなったのでは、と感じています。
  今後のチューニングの方向が明確になったことで一段と楽しみが増したような気がします。

オーディオルームの建設、メインスピーカーのフルマルチ化、そしてDEQX導入と、この1年で私のシステムは別世界になってしまいました~♪
  
愛機、Scepter 5001の所有から26年。ようやく真の実力を発揮させてやることがきました!

DEQXの存在を教えていただいたNSさん、そして遠路はるばる2度も来ていただき、素晴らしい調整をしてくださった栗原さん、とっても感謝してます。

おわり
                                 鳥取のHTより。

   

■ HTさん、早々のレポート、ありがとうございました。

 
        <HTさんは写真も趣味の一つとのこと。氏が撮影された一枚>
  (3Way化されているので昨年の9月以降に撮影されたと思われますが、素晴らしいですね。)

 初回調整の日、HTさんが近くの駅まで迎えに来てくれました。
 えっ、車、どこにあるのですか・・・OPELの格好いいスポーツカーでした。
 車、写真、オーディオ、そして、どれも本格派。
■ あれっ、甲府や大阪、そして多くのDEQXファンにもこのような方が・・・

 今回の調整で気づいたこと。
■ 26年前の国産スピーカーシステム。そのユニットとBOXの素晴らしさに改めて感動。
■ そして26年間、浮気もせず内に秘めた美を求めての孤独な旅をされたHT氏。
■ (これ以上)「何が変わるのですか?」・・すいません、これが最高に難しい質問なのです。
■ 言い訳をします。
  既にオーナー様の好みの方向にお化粧された美人の顔を、まだ拝見していない段階で、お化粧を取り払った素顔の美しさを100%引き出したとき、「どのように変身するか」、と問われているような感じがするのです。ですから、それはお顔を見てから、としか言えません・・・・・すいません。

■ また、HTさんが言われるとおり言葉で表したとき、その音のイメージがどこまで伝わるか・・・
  例えば、「低域が足りない」・・・・貴方にとっての「低域」とはどの帯域のことですか?

 そして、CDに入っている情報をそのままの姿で、全てを空間に解き放つことの難しさ。
■ でも本当に音の良いソースはその情報がきちんとCDに納まっていることも実感しました。

  二度にわたる訪問でホテルの方とも仲良しになり、隣の居酒屋さん(直営店)のビール券を貰って駆けつけました。
  初回の日は、HTさんが壊れたユニットを前に悩んでいる最中(後で知りました)だったため、一人でビールを頂きましたが、二度目は同じ居酒屋に今度は二人で行って乾杯!
  7時頃から10時過ぎまで楽しい楽しいオーディオ談義に花が咲きました。

  HTさん、ありがとうございました。

                    Kurizz-Labo店主:栗原

   

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