当方のシステムで,不幸にもウーハーのボイスコイルタッチが発生していました。
ウーハーの振幅が大きくなると「カサカサ」と音を立てます。
これは珍しい故障ではなく,時間が経つとよく起こることのようです。
ウーハー交換か,コーン紙を張り替える「リコーン」が必要となります。
DIY大好きなので,経験はないもののリコーンを自分でやってみようと準備を進めてきました。
しかし,かなり繊細な作業で,失敗したら音楽が聴けなくなります。
多少「カサカサ」しますが,発生は稀なので,そのままでも音楽は聴けなくはありません。
それにリコーンがうまく行ったとしてもDEQXの再調整が待っています。
DEQXはかなり繊細にチューニングしてきたので,これも結構時間がかかります。
DEQXというかマルチアンプの場合,システムの一部をちょこっと弄ると
全体を再チューニングしなくては,せっかくの効果が薄れてしまいます。
ある程度うまく鳴っていると弄るのが億劫になって停滞してしまうのが玉に瑕です。
ここ数年,こう見えても多忙で,音楽鑑賞に使える時間は週1時間あるか無いか。
音楽鑑賞に使える時間を積み重ねても,これらの作業は完遂できません。
そんなこんなで,1年以上も放置していました。
そんな状況で,ヤフオクでJBLのウーハー,130Hを見つけました。
これでは落札できないだろうという超低価格で入札を仕掛けて放置しました。
このウーハー,アルニコマグネット版なら人気があるようですが,
これはフェライト版。価格が上がりにくいようです。個人的には大差ないと決めつけていますが。
結果,リコーンキット代よりも安く落札してしまいました。
届いてみると・・・やっぱり,こんなことか。
片側のセンターキャップに小さな穴がありました。シワもあります。
写真01(https://kurizz-labo.com/img/bbs/ty-231112/01.jpg)
細い針金のようなものを差し込んで凹んだキャップを修復したのでしょう。
余りの安さですから,文句を言う気にもなりません。
とりあえず楊枝の先に付けた木工ボンドで小穴をふさぎました。
ウキウキ感ゼロでしたが,とりあえずウーハーを交換してDEQXで計測してみました。
すると,写真02(https://kurizz-labo.com/img/bbs/ty-231112/02.jpg)のように
周波数特性もステップ応答も,2本が見事そろっていました。
ウキウキ感が出てきました!とりあえずその日は計測のみで終了。後日続きの調整をしました。
続く