Fileメニューの「Insert Project」(図-1)をご存じですか?
この機能は設定情報を記録するプロジェクトファイル(○○○.mzd)を複数個開くことが出来ます。
これによってDEQXを導入してから現在までの再生システムの様々な情報を同じ画面で比較することができます。
例えばツィーターユニットを交換した場合[図-2](https://kurizz-labo.com/img/bbs/insert_project-2.jpg)のようにユニットの周波数特性などを直接比較することができます。
これによって、過去・現在の特性の違いかなどら次のシステムを考える際に利用しています。
また、プロジェクトファイル間でデーターを相互利用をすることも可能ですが、これはかなり慎重に行う必要があります。
特別な例としては、手元のユニットについて無響室での測定データーが手に入る幸運に恵まれた場合、Fileメニューの「Import Measurement...」でそのデーターを利用することなども可能です。
ただし、これはスピーカーユニットやシステムメーカーのエンジニアなどが利用する機能として用意されているもので、私達にはあまり縁が無いかもしれません。
DEQXのCalibrationソフトにはこうした便利機能が盛りだくさん搭載されています。
サポートプログラム会員の皆様からのご質問などを踏まえて少しずつご紹介していきたいと思います。
また、この掲示板に投稿されている埼玉のTYさんのように、オークションで入手したユニットをDEQXで徹底的に調べ上げ、システムのグレードアップに結びつけられたことはDEQXユーザーならではの快挙と言えるでしょう。
せっかく入手されたDEQXです。ご自身の手で徹底的に使い倒して頂ければ嬉しい限りです。
<クリラボのつぶやき>
機器に付属していたUSBケーブル(多分100円以下)が信号を伝送できなかった(使えなかった)事例がありました。
USB規格は1996年に登場しましたが、それ以降で使えなかったケーブルはこの一本のみでした。
それ以来、かなり高価な製品(例えばAmazonベーシックのUSB3.0ケーブル 1.8m:920円)などを使うように心がけています。
最近、数十万円~200万円を超えるUSBケーブルがあることを知りました。
このケーブルを使った機器で銀行に送金すると1万円が1億円になるなら即購入・・・
当方のシステムで,不幸にもウーハーのボイスコイルタッチが発生していました。
ウーハーの振幅が大きくなると「カサカサ」と音を立てます。
これは珍しい故障ではなく,時間が経つとよく起こることのようです。
ウーハー交換か,コーン紙を張り替える「リコーン」が必要となります。
DIY大好きなので,経験はないもののリコーンを自分でやってみようと準備を進めてきました。
しかし,かなり繊細な作業で,失敗したら音楽が聴けなくなります。
多少「カサカサ」しますが,発生は稀なので,そのままでも音楽は聴けなくはありません。
それにリコーンがうまく行ったとしてもDEQXの再調整が待っています。
DEQXはかなり繊細にチューニングしてきたので,これも結構時間がかかります。
DEQXというかマルチアンプの場合,システムの一部をちょこっと弄ると
全体を再チューニングしなくては,せっかくの効果が薄れてしまいます。
ある程度うまく鳴っていると弄るのが億劫になって停滞してしまうのが玉に瑕です。
ここ数年,こう見えても多忙で,音楽鑑賞に使える時間は週1時間あるか無いか。
音楽鑑賞に使える時間を積み重ねても,これらの作業は完遂できません。
そんなこんなで,1年以上も放置していました。
そんな状況で,ヤフオクでJBLのウーハー,130Hを見つけました。
これでは落札できないだろうという超低価格で入札を仕掛けて放置しました。
このウーハー,アルニコマグネット版なら人気があるようですが,
これはフェライト版。価格が上がりにくいようです。個人的には大差ないと決めつけていますが。
結果,リコーンキット代よりも安く落札してしまいました。
届いてみると・・・やっぱり,こんなことか。
片側のセンターキャップに小さな穴がありました。シワもあります。
写真01(https://kurizz-labo.com/img/bbs/ty-231112/01.jpg)
細い針金のようなものを差し込んで凹んだキャップを修復したのでしょう。
余りの安さですから,文句を言う気にもなりません。
とりあえず楊枝の先に付けた木工ボンドで小穴をふさぎました。
ウキウキ感ゼロでしたが,とりあえずウーハーを交換してDEQXで計測してみました。
すると,写真02(https://kurizz-labo.com/img/bbs/ty-231112/02.jpg)のように
周波数特性もステップ応答も,2本が見事そろっていました。
ウキウキ感が出てきました!とりあえずその日は計測のみで終了。後日続きの調整をしました。
続く
DEQXマニアを自称する小生(?)は,毎度,ソフト上のあらゆるパラメータを弄って
理想のスピーカー補正を得ようと悪戦苦闘します。ですのでかなり時間がかかります。
色々弄って,写真03(https://kurizz-labo.com/img/bbs/ty-231112/03.jpg)のような
理想的なステップ応答を得ることができました。これが達成できるとフォーカスがビシッと合います。
たぶん,これを徹底されている方は少ないと思います。
ここまでは序の口。ルーム補正がこれまた時間がかかります。
新規の部屋ではないのでまだよいのですが,測定と試聴を繰り返しますのでまた数日かかります。
周波数特性がフラットでも楽器の聞こえ方はかなり異なります。好みの音になるまで,ちょこちょこと調整を繰り返します。
この作業は,楽しいと言えばその通りなのですが,毎度時間がかかっており,その間,音楽を聴く気にはなれません。
ある程度聴ける程度の調整なら半日もあればできますが,不完全なもので聴くのはどうも・・・。
「まだ良くなるはず」と「そろそろピークに達したか」の見極めが,何となくできるようになったつもりです。
調整の結果,写真04(https://kurizz-labo.com/img/bbs/ty-231112/04.jpg)のような特性を得ました。
今回の調整も時間がかかりましたが,かなり良くなりました。
これまでに比べてもベールがはがれたように鮮明になりました。
ウーハーを変えたと言っても同系列(元はJBL E130)なので,大幅な音色変化はありませんが,
若干表情が違うところがあるように思えます(ほんの少しだけ落ち着いている?)。
ネットワーク式でもマルチアンプ式でも,ウーハーを換えたら再調整の手間はかかりますが
先ずは音圧レベルを整えるくらいで試聴する気になると思います。しかしDEQXの場合は
スピーカーの再校正は絶対に必要ですし,ルーム補正まで完成された旧状態とそうでない
状態を比較しても差がありすぎて良し悪しなど判断できません。ここが若干厄介です。
行動までが面倒ですが,長時間調整を行わないと鮮度が落ちるような感じもあります。
また,再調整をすると新たな発見があったり,ブレークスルーになったりすることがありますので,
特にDEQX使いの方は適当な間隔で再調整した方がよいかな,と思います。
以上
ある日、設置した掲示板を開けると大量のスパム投稿があることに気が付きました。
開放的な掲示板を目指したのが裏目に出た感じですが、今の時代は残念ながら性善説では立ち行かないようです。
結果的にご不便をお掛けしますが、事前にお送りしたPWで入室していただくことをご了解下さい。
最初に一度だけPWを入力して保存していただくと以降は「Login」ボタンを押すだけで入室できます。
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改めてNew DEQXの情報などもこの場をお借りして発信していきたいと思っています。
また、既にDEQXをご利用の方にはPEQ(Parametric-EQ)などを積極的に利用して好みのサウンドを創り出す技などもお伝えしていければと思います。
音楽大好き、オーディオ大好きな皆様と共に、ワイワイ・ガヤガヤ、楽しめればと思います。
よろしくお願い申し上げます。