No. | ユーザー | DEQXの導入機種とシステムの特長 | 掲載時期 |
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124 | 山口県 KT氏 | HDP-5 / JBL 4367WXをLINNでドライブ(中間リポート) | 2022年3月 |
[ 新設のオーディオルームに配置されたJBLの4367WXシステム ]
[ DEQX-ATT-LINN-JBLで構成されたシステムの系統図 ]
[ 上記システムの再生機器群 ]
[ NWオーディオとアナログプレーヤ、KLIMAX EXAKT 350 スピーカーによる再生システム ]
[ スリットから壁内の吸音材に導びく構造。スリットを塞ぐ蓋も用意されている ]
< 南向きの窓側に設置されたJBLシステム > < 吸音スリットの様子と壁コンセント >
■ 感 想 文
DEQX調整から1週間ほど続けて鳴らし込んでいました。
その効果なのか低域が出始めてきて様子が変わりました。
各Profileの違いも明確になり、P0ポジションでは感じられない高域の余韻がP1では聴き取れます。
P2で感じていた迫力不足も、低域の改善に伴い解消されてきたように感じます。
次回、壁に施した吸音効果のON/OFFによる違いも確認できればと思っています。
取り急ぎ、中間報告となります。
有難うございました。
山口県 KT
[ DEQX-ATT-LINN-JBLで構成されたシステムの系統図 ]
[ 上記システムの再生機器群 ]
[ NWオーディオとアナログプレーヤ、KLIMAX EXAKT 350 スピーカーによる再生システム ]
SW-Hub:EDISCREATION Silent switch
光アイソレーション:EDISCREATION Fiber box2 ×2
NAS:I-O DATA SOUNDGENIC + 4T-SSD
roon server:Silent Angel Rhein Z1 + 2T-SSD
NW Player:LINN KLIMAX DSM/3/H
Analog Player:LINN LP12 + Urika2
光アイソレーション:EDISCREATION Fiber box2 ×2
NAS:I-O DATA SOUNDGENIC + 4T-SSD
roon server:Silent Angel Rhein Z1 + 2T-SSD
NW Player:LINN KLIMAX DSM/3/H
Analog Player:LINN LP12 + Urika2
[ スリットから壁内の吸音材に導びく構造。スリットを塞ぐ蓋も用意されている ]
< 南向きの窓側に設置されたJBLシステム > < 吸音スリットの様子と壁コンセント >
DEQX調整から1週間ほど続けて鳴らし込んでいました。
その効果なのか低域が出始めてきて様子が変わりました。
各Profileの違いも明確になり、P0ポジションでは感じられない高域の余韻がP1では聴き取れます。
P2で感じていた迫力不足も、低域の改善に伴い解消されてきたように感じます。
次回、壁に施した吸音効果のON/OFFによる違いも確認できればと思っています。
取り急ぎ、中間報告となります。
有難うございました。
山口県 KT
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■ データー紹介(Kurizz-Labo)
・ 部屋の特性を確認させて頂いた上で改めてDEQXの調整をしたいと思います。
・ 今回はその途中経過として代表的な測定結果のみをご紹介します。
[図1]スピーカーユニットの周波数特性
・ D2デュアルドライバーとXウェーブガイド・ホーンによる特性は見事です。
・ また、左右のウーファーの特性がでこれほど一致する事は滅多にありません。
部屋の音響特性が見事に左右対称であることを物語っています。
[図2]スピーカー測定のデーターから導かれたインパルス応答
・ 横壁と天井の典型的な初期反射以外は見当たらない綺麗な応答特性です。
[図3]DEQXの補正がない状態での聴取位置での周波数特性
・ チャンネルデバイダーで2Wayマルチアンプを組んだ場合の特性に相当します。
・ 部屋がほぼ正方形のため(横3.61m×縦3.38m)定在波の影響が見られます。
[図4]DEQXによるピーカーとルームの補正をした後の特性
・ 一般的なカタログ表記の再生特性(-10dB)では20Hz~20kHzとなります。
・ より厳しい±3dBの特性で見ると40Hz~12kHz程度ですが、その帯域内はピークやディップが極めて少ない優秀な特性となっています。
・ 特に低域は秀逸で、左右の特性差や山谷がこれほど少ない例はあまり見たことがなく、新設されたオーディオルームの大きな成果の一つだと思います。
・ 10kHz以上の高域が急激に下降しているのは測定ポイント(聴取位置)がホーンの軸から外れているためです。スピーカーの再生音響エネルギーとしては出ているので音楽再生上はあまり問題ないと思われます。
・ パイプオルガンの低音「C1(32Hz)」をフルに再生するには30Hzまでフラットが理想ですが現状でも通常の音楽再生に全く不足はなく、全体として極めて密度の濃い音であることが想像できます。(今回はリモートでの調整となり実際の音は聴けませんでした。)
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・ 直近のUser's Report(No.122)に登場して頂いたTS氏も同じJBLの4367スピーカーを利用されています。
・ 有響室(一般的なお部屋)でのスピーカー測定では室内の音響的な影響を大きく受けてしまいます。逆の視点で見ると同じスピーカーであれば部屋の違いが特性に表れることになります。
・ 下図はNo.122のTS氏宅に於ける最終的な特性ですが、200Hz以下の低域に部屋の影響と思われる特性の違いが顕著に表れています。(上の「図4」と見比べて下さい)
[図5]同じJBLの4367を使っているユーザー(No.122)宅での特性
・ TS氏はスピーカー(ホーンの指向軸)をリスニングポイントに向けていますので高域が20kHzまで伸びています。これも同じスピーカーによる条件の違いとして興味深い結果となっています。
文責:クリズラボ・栗原
・ 部屋の特性を確認させて頂いた上で改めてDEQXの調整をしたいと思います。
・ 今回はその途中経過として代表的な測定結果のみをご紹介します。
[図1]スピーカーユニットの周波数特性
・ D2デュアルドライバーとXウェーブガイド・ホーンによる特性は見事です。
・ また、左右のウーファーの特性がでこれほど一致する事は滅多にありません。
部屋の音響特性が見事に左右対称であることを物語っています。
[図2]スピーカー測定のデーターから導かれたインパルス応答
・ 横壁と天井の典型的な初期反射以外は見当たらない綺麗な応答特性です。
[図3]DEQXの補正がない状態での聴取位置での周波数特性
・ チャンネルデバイダーで2Wayマルチアンプを組んだ場合の特性に相当します。
・ 部屋がほぼ正方形のため(横3.61m×縦3.38m)定在波の影響が見られます。
[図4]DEQXによるピーカーとルームの補正をした後の特性
・ 一般的なカタログ表記の再生特性(-10dB)では20Hz~20kHzとなります。
・ より厳しい±3dBの特性で見ると40Hz~12kHz程度ですが、その帯域内はピークやディップが極めて少ない優秀な特性となっています。
・ 特に低域は秀逸で、左右の特性差や山谷がこれほど少ない例はあまり見たことがなく、新設されたオーディオルームの大きな成果の一つだと思います。
・ 10kHz以上の高域が急激に下降しているのは測定ポイント(聴取位置)がホーンの軸から外れているためです。スピーカーの再生音響エネルギーとしては出ているので音楽再生上はあまり問題ないと思われます。
・ パイプオルガンの低音「C1(32Hz)」をフルに再生するには30Hzまでフラットが理想ですが現状でも通常の音楽再生に全く不足はなく、全体として極めて密度の濃い音であることが想像できます。(今回はリモートでの調整となり実際の音は聴けませんでした。)
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・ 直近のUser's Report(No.122)に登場して頂いたTS氏も同じJBLの4367スピーカーを利用されています。
・ 有響室(一般的なお部屋)でのスピーカー測定では室内の音響的な影響を大きく受けてしまいます。逆の視点で見ると同じスピーカーであれば部屋の違いが特性に表れることになります。
・ 下図はNo.122のTS氏宅に於ける最終的な特性ですが、200Hz以下の低域に部屋の影響と思われる特性の違いが顕著に表れています。(上の「図4」と見比べて下さい)
[図5]同じJBLの4367を使っているユーザー(No.122)宅での特性
・ TS氏はスピーカー(ホーンの指向軸)をリスニングポイントに向けていますので高域が20kHzまで伸びています。これも同じスピーカーによる条件の違いとして興味深い結果となっています。
文責:クリズラボ・栗原