No. | ユーザー | DEQXの導入機種とシステムの特長 | 掲載時期 |
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123 | 静岡県 SS氏 | HDP-4 / ALLIONのSS氏が伊豆の国市にオーディオルームを建設 | 2022年3月 |
[ ALLION(出水電器)が静岡県の伊豆の国市にオープンした新しいデモルーム ]
[ ALLIONの新型パワーアンプを中心に構成されたシンプルイズベストなシステム ]
[ 再生機器群 ]
[ 静岡県伊豆の国市の別荘地区にあるデモルームの外観 ]→ [ 2011年、建築中の現場 ]
■ 感 想 文
先日は大変お世話になりました。
マイ柱上トランスの工事が終わって2日目での調整となりました。
前の西蒲田試聴室より天井高や全体のエアボリュームを格段に大きくした結果、圧迫感などのストレスがなくなり、見通しの良い非常に聞きやすく良い音になったと思います。
DEQXの調整をして頂いてから約一ケ月後の現在、ますます音がこなれてきており以前には聞こえなかった微弱な音も聞こえくるなど大変満足です。
スピーカーの潜在能力を最大限に引き出すアンプ群と出てきた音を歪めない空間、それらをまとめ上げるDEQXとのコンビネーションだけが創り出せる世界だと改めて感じています。
一言で言えば、スピーカーの存在を忘れるような極めてナチュラルな音色であり、間違いなく今までの中で最高のデモルームになったと感じています。
有難うございました。
静岡県 SS
[ ALLIONの新型パワーアンプを中心に構成されたシンプルイズベストなシステム ]
[ 再生機器群 ]
[ 静岡県伊豆の国市の別荘地区にあるデモルームの外観 ]→ [ 2011年、建築中の現場 ]
先日は大変お世話になりました。
マイ柱上トランスの工事が終わって2日目での調整となりました。
前の西蒲田試聴室より天井高や全体のエアボリュームを格段に大きくした結果、圧迫感などのストレスがなくなり、見通しの良い非常に聞きやすく良い音になったと思います。
DEQXの調整をして頂いてから約一ケ月後の現在、ますます音がこなれてきており以前には聞こえなかった微弱な音も聞こえくるなど大変満足です。
スピーカーの潜在能力を最大限に引き出すアンプ群と出てきた音を歪めない空間、それらをまとめ上げるDEQXとのコンビネーションだけが創り出せる世界だと改めて感じています。
一言で言えば、スピーカーの存在を忘れるような極めてナチュラルな音色であり、間違いなく今までの中で最高のデモルームになったと感じています。
有難うございました。
静岡県 SS
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■ データー紹介(Kurizz-Labo)
・ 西蒲田のデモルームはWウーファーにリボンツィーターを組み込んだ3Wayシステムでしたがこちらはシングルウーファーの2Wayに変更されました。
・ レコーディングスタジオのモニターは38㎝のダブルウーファーが多く見られます。これは大音量再生への対応もありますが、マイクの転倒や機器の故障等による不慮の大入力への耐性も重要な要素です。万が一にも録音中にモニターSPが鳴らなくなることは許されません。
・ しかし、2個のウーファーユニットでボーカル帯域までの重要なサウンドを再生すると相互干渉による音質上のダメージが生じてしまいます。
・ JBLのWウーファーシステムは片側ユニットの高域をカットしてサブウーファー的に使用することでこの問題を回避しています。
・ その他にも、例えば38㎝の軽量振動板のユニットを大型の箱に入れたWウーファーシステムを150Hz以下で使用すれば前記のような問題もなく、大音量時でも迫真の低域が得られる可能性があります。
・ Wウーファーは見た目のインパクトこそ強烈ですがサウンドのクオリティとしてはシングルウーファーの方がまとめやすく、経費的にもリーズナブルであり結果も良いのが現実です。
・ 今回は室内の容積が拡大したにもかかわらずシングルウーファーに変更された事は高忠実度再生という面からも大賛成で、音圧レベルに関してもパッケージソースの再生であれば全く不足は感じないはずです。
・ ここでは新しいデモルームに於けるDEQX調整の結果を簡単にご紹介します。
[図1]SONYのプロ用ユニットの周波数特性
・ 低域は一個のユニットで25Hz~700Hzまで綺麗に出ています。
・ 高域は500Hz~20kHz以上までフラットという見事な特性です。
・ ちなみに、ウーファーユニットの平均再生音圧レベルに対して高域ユニットが数dB高くなっています。これはEQXのスピーカー補正を前提にした場合、理想的なレベルバランスであることをご紹介しておきます。
[図2]スピーカー測定のデーターから導かれたインパルス応答
・ 床からと思われる典型的な初期反射(10ms付近)以外は極めて素直な応答特性で、壁面の音響処理が上手く機能していると思われます。
[図3]DEQXの補正がない状態での聴取位置での周波数特性
・ この特性は通常のチャンネルデバイダーだけで2Wayマルチアンプシステムを組んだ場合の特性に相当します。
・ 600Hz以上を5dBほどアップすると80Hz~5kHzあたりはかなり平坦になりますが、その両側が大きく低下する典型的なカマボコ型特性であり、高忠実度再生とはとても言えない状態です。
[図4]DEQXでピーカーとルームの特性を補正した後の特性
・ 大型のスピーカーと広い空間でありながら見事に平坦な特性が得られました。
・ ベストポジションでの聴取位置の前後で定在波の影響と思われる多少の低域レベルの増減があります。
・ しかし以前のデモルームでの極めて大きな低域のレベル変化とは格段の違いで、部屋の重要性を改めて確認できたました。
・ 内緒ですが、低音フェチの方(笑)は新デモルームでも1.5mほどスピーカー寄りで聴くことをお薦めします。
・ いずれにしても、SS氏入魂の新オーディオルームは周囲の景観と相まって理想の境地に至ったのではないでしょうか。
< 北西方向には富士山 > < 西方向には沼津市と駿河湾 >
■ 調整を終えて
・ 2009年にzingali(ジンガリ)のスピーカーでDEQX調整をしたのがALLIONのSS氏との出会いでした。
[ 2009年2月のA&Vフェスタ2009のALLIONブースでDEQXのデモを実施 ]
・ その3年後、SONYのSUP-L11型ウーファーを自作BOXに入れた3Wayを調整させて頂きました。今思い出してもこのシステムは絶品でした(旧・旧デモルーム)
[ バスレフポートを密閉して頂いた3Wayシステム(2012年頃) ]
・ 2013年、近所に本格的なデモルームが完成しWウーファーシステムが導入されました。ここで初回調整を行って以来、昨年(2021年)の5月まで同デモルームで様々なシステムについて計5回ほど、DEQXの調整をさせて頂きました。
・ ここでの部屋やシステムの問題点を含む全てのノウハウを投入したのが今回のデモルームであり、測定結果にもその成果が見事に現れていると感じました。
・ 交通の便が良いとは言えませんが、雄大な眺望と極上のナチュラルサウンドを堪能できる貴重な場です。機会があればぜひ聴きに行くことをお薦めしたいと思います。
文責:クリズラボ・栗原
・ 西蒲田のデモルームはWウーファーにリボンツィーターを組み込んだ3Wayシステムでしたがこちらはシングルウーファーの2Wayに変更されました。
・ レコーディングスタジオのモニターは38㎝のダブルウーファーが多く見られます。これは大音量再生への対応もありますが、マイクの転倒や機器の故障等による不慮の大入力への耐性も重要な要素です。万が一にも録音中にモニターSPが鳴らなくなることは許されません。
・ しかし、2個のウーファーユニットでボーカル帯域までの重要なサウンドを再生すると相互干渉による音質上のダメージが生じてしまいます。
・ JBLのWウーファーシステムは片側ユニットの高域をカットしてサブウーファー的に使用することでこの問題を回避しています。
・ その他にも、例えば38㎝の軽量振動板のユニットを大型の箱に入れたWウーファーシステムを150Hz以下で使用すれば前記のような問題もなく、大音量時でも迫真の低域が得られる可能性があります。
・ Wウーファーは見た目のインパクトこそ強烈ですがサウンドのクオリティとしてはシングルウーファーの方がまとめやすく、経費的にもリーズナブルであり結果も良いのが現実です。
・ 今回は室内の容積が拡大したにもかかわらずシングルウーファーに変更された事は高忠実度再生という面からも大賛成で、音圧レベルに関してもパッケージソースの再生であれば全く不足は感じないはずです。
・ ここでは新しいデモルームに於けるDEQX調整の結果を簡単にご紹介します。
[図1]SONYのプロ用ユニットの周波数特性
・ 低域は一個のユニットで25Hz~700Hzまで綺麗に出ています。
・ 高域は500Hz~20kHz以上までフラットという見事な特性です。
・ ちなみに、ウーファーユニットの平均再生音圧レベルに対して高域ユニットが数dB高くなっています。これはEQXのスピーカー補正を前提にした場合、理想的なレベルバランスであることをご紹介しておきます。
[図2]スピーカー測定のデーターから導かれたインパルス応答
・ 床からと思われる典型的な初期反射(10ms付近)以外は極めて素直な応答特性で、壁面の音響処理が上手く機能していると思われます。
[図3]DEQXの補正がない状態での聴取位置での周波数特性
・ この特性は通常のチャンネルデバイダーだけで2Wayマルチアンプシステムを組んだ場合の特性に相当します。
・ 600Hz以上を5dBほどアップすると80Hz~5kHzあたりはかなり平坦になりますが、その両側が大きく低下する典型的なカマボコ型特性であり、高忠実度再生とはとても言えない状態です。
[図4]DEQXでピーカーとルームの特性を補正した後の特性
・ 大型のスピーカーと広い空間でありながら見事に平坦な特性が得られました。
・ ベストポジションでの聴取位置の前後で定在波の影響と思われる多少の低域レベルの増減があります。
・ しかし以前のデモルームでの極めて大きな低域のレベル変化とは格段の違いで、部屋の重要性を改めて確認できたました。
・ 内緒ですが、低音フェチの方(笑)は新デモルームでも1.5mほどスピーカー寄りで聴くことをお薦めします。
・ いずれにしても、SS氏入魂の新オーディオルームは周囲の景観と相まって理想の境地に至ったのではないでしょうか。
< 北西方向には富士山 > < 西方向には沼津市と駿河湾 >
・ 2009年にzingali(ジンガリ)のスピーカーでDEQX調整をしたのがALLIONのSS氏との出会いでした。
[ 2009年2月のA&Vフェスタ2009のALLIONブースでDEQXのデモを実施 ]
・ その3年後、SONYのSUP-L11型ウーファーを自作BOXに入れた3Wayを調整させて頂きました。今思い出してもこのシステムは絶品でした(旧・旧デモルーム)
[ バスレフポートを密閉して頂いた3Wayシステム(2012年頃) ]
・ 2013年、近所に本格的なデモルームが完成しWウーファーシステムが導入されました。ここで初回調整を行って以来、昨年(2021年)の5月まで同デモルームで様々なシステムについて計5回ほど、DEQXの調整をさせて頂きました。
・ ここでの部屋やシステムの問題点を含む全てのノウハウを投入したのが今回のデモルームであり、測定結果にもその成果が見事に現れていると感じました。
・ 交通の便が良いとは言えませんが、雄大な眺望と極上のナチュラルサウンドを堪能できる貴重な場です。機会があればぜひ聴きに行くことをお薦めしたいと思います。
文責:クリズラボ・栗原