No. | ユーザー | DEQXの導入機種とシステムの特長 | 掲載時期 |
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119 | 埼玉県 SS氏 | HDP-4 / Modern Jazz用システムで女性ボーカルも聴きたい | 2021年3月 |
[ JBL:D130A+4560BKA、375+HL90、2402使用の3Wayスピーカーシステム ]
[ Macintoshのパワーアンプで駆動されるJBLは1970年代JAZZ再生の王道 ]
[ JAZZのためにある空間でまどろみの時間を過ごす至福の一時]
■ 感 想 文(SS氏)
・ リモート調整を終えて
リモートによるDEQXの初回調整、本当にありがとうございました。
調整を終えたシステムで早速いろいろなレコードやCD、PCオーディオを聴いています。
曲を変える度にDEQXの素晴らしさを実感するとともに、音楽を聴く楽しさを改めて感じております。
今まで、ジャズを中心にかなりの音量で聴いていました。
それがDEQXの導入と今回の調整によって普通の音量で、そして更に小さい音でも大好きなオールドジャズを心から楽しめるようになりました。
私がDEQXを導入しようと考えたのは、クリスラボの試聴室で持参したレコードやCDを聴かせていただいてからのことです。
このときの体験は実に衝撃的なものでした。
私は、1950~60年代のジャズを好んで聴いていましたが、最近では女性ボーカルなども良く聴くようになりました。
そこで最新録音の女性ボーカルなども楽しめるよう、ソースに忠実な再生音を目指してDEQXの導入を決心しました。
そして今日、いよいよ初回調整の日を迎えました。
朝9時、栗原さんからアップル社のビデオ通話ソフト「FaceTime」で連絡がありましたが、私がうまく受けられず、ご迷惑をおかけしました。
さらに、リモート調整の要となる「TeamViewer」の立上げを忘れ、改めてダウンロードするなど、更なるご迷惑をかけしました。
その後、マイクの補正ファイルの準備など、栗原さんの適切なアドバイスを受けてDEQXの調整が無事にスタート。
それぞれの場面で的確な解説をしながら作業を進めて頂くことで、今どんなことをやっているのかがとてもよく理解できました。
また、測定結果を確認しながら即座に判断して作業を進めて行かれます。
私は、目の前のパソコン画面を何の苦労もなく、ただただ感心して見ているばかりでした。
今回のリモートによる調整を通して私としても非常に多くの勉強をさせて頂きました。
そして、栗原さんの素晴らしい技術で音がみるみる良い方向に変わっていくのが判りました。
調整前は音が広がり過ぎるとともに、低音も出ていないものでした。
調整後は音像がしっかりと定位し、素晴らしい低音が充分に出てきます。
そして、何よりも驚いたのが小音量でもジャズの迫力を十分に楽しめる設定を組み込んで頂いたことです。
お陰様で朝から深夜まで、存分にジャズを堪能することができます。
この度はDEQXの導入から調整まで、本当にありがとうございました。
埼玉県 S.S.
■ リモートによる調整を実施して(Kurizz-Labo)
・ 今回は最初からリモートによる調整を見越した準備をお願いしました。
・ システムの概要を伺い、チャンネルデバイダーの設定を行ったDEQXをお届け。
・ システムへの組み込みと、3Wayマルチアンプ方式での音出し確認を依頼。
・ 事前にビデオ通話の予備テストをさせて頂くなど、準備を進めてきました。
・ 心づもりとしては午前中の3時間でシステムの基本調整を実施させて頂き、午後からDEQXの本格設定を行う予定でした。
・ ところが当日、驚きの経過を辿ることになりました。
・ 午前9時過ぎ、ツィーターの位置を変更してマイクをセットして頂き、スピーカーの予備測定を開始。
・ この段階で各帯域毎の再生レベルをシステムとして調整して頂く ・・・・・・ つもりでした。
[図1] スピーカーシステムの状態を確認するための予備測定結果
・ ところが、測定結果は上の図の通りで、各帯域のレベルバランスと全てのユニットの特性はほぼ理想的な状態であることが判りました。
・ 一気にL/Rのスピーカー測定を終え、直接音と反射音の分離を行います。(下図)
[ 図2]SG-370BLとSG-160BLの再生レベルの比較と補正量
・ お部屋の広さとユニークな空間形状の効果で極端な反射もなく有効なデーター範囲も10.7msと長めに取ることができました。
・ ここで、各ユニットの音源(振動板)位置を見ておきましょう。
・ ウーファーとミッドレンジはJBLの狙い通りほぼ一致(4㎝)しています。
・ 今回は見た目とともに、BOXの天板とHL90による不要な反射を避けるためツィーターを前面に出して頂きました。
・ このためウーファーに対してツィーターが 1.16ms(40㎝)早くなりました。
・ DEQXはこれらの各ユニットから出た音が測定マイクの位置で完全に一致するよう自動的に調整する仕組みを備えています。
・ このように、DEQXによる効果の一つは振動板の前後位置をより柔軟に考えることができる事です。
・ 各ユニットからの音がスムーズに放射されることや左右の広がりを優先した配置を選ぶことができます
・ 直接音と反射音の分離が終わるとクロスオーバーの設定です。
・ 各ユニットの実測特性から最適と思われる周波数と遮断特性を決めます。
・ 今回は新しい録音の女性ボーカルも魅力的に再生したいというご要望もあり、低域のクロスオーバーを可能な限り低くすること。
・ また、2402(ツィーター)の再生帯域はカタログ値で2.5kHz~15kHzとなっており、実測でも3kHz以上で問題なく使えそうです。
・ そこで、ツィーターの受け持ち帯域を広げ、ボーカルの繊細感を出せるよう5kHz以上で使うことにしました。
[図3] ウーファーとミッドを350Hz、ミッドとツィーターは5kHzに決定
・ クロスオーバーは中心周波数と遮断特性(スロープ)で決まります。
・ DEQXは位相が変化しないリニアフェイズ特性のままスロープは48dB/oct.~300dB/oct.まで1dBステップで設定出来ます。
・ 今回はできるだけ濁りのない爽やかなサウンドを目指して低域側を96dB/oct.、高域側は300dB/oct.としました。
・ 高域側も96dB/oct.程度で十分なのですがユニットの干渉による特性の暴れが大きかったため300dB/oct.としました
[ 3Wayマルチアンプ方式での設定が完了したスピーカーシステム ]
[ DEQXとMcIntoshのパワーアンプで構成された再生システムの全容 ]
・ スピーカーシステムに対する設定と補正が完了し、最終段階のルーム測定を行います。
・ DEQXによるスピーカーの補正範囲 ※1 は250Hz~18kHzまでとしました。
※1 スピーカー測定に於いて反射音がなければ原理的には全帯域での補正が可能です
・ その結果、補正範囲内の特性はスピーカーから測定マイクの位置でフラットとなります。
・ また、補正前の特性である[図3]からも全帯域で大変スムースな特性だと判ります。
・ ところが聴取位置では下図のように大きくうねる特性となりました。
[図4] リスニングポジションでの周波数特性
・ 80Hz前後の落ち込みと600Hz前後のピークは部屋の影響と思われます。
・ デジタル技術も成熟した今、電気信号を扱う機器のクォリティは飛躍的に向上しました。
・ これに対して物理的な要素で成り立つスピーカーと部屋の音響特性はほとんど変わっていません。
・ このため、50年前に比べて今日の再生システムに於ける音質上のボトルネックは スピーカーと部屋に比重が移ったと考えられます。
・ そうした中、アナログ技術では不可能な時間軸の制御を可能にするデジタル技術 を駆使した製品が続々と登場してきました。
・ 2006年頃に製品化されたDEQXはマルチアンプ方式でのドライブを可能にすると同時に、 スピーカーシステムの特性を理想的な状態に補正することができます。
・ その上で部屋の音響特性によって生じる固有のクセ(特性)をキャンセル(打ち消す)する機能を持っています。
・ 具体的には補正されたスピーカーで部屋の特性を測定し、10個のパラメトリックEQで逆補正を行いクセを取り除きます。
・ こうして得られた最終的な特性が下の図です。
[図5]ルーム補正を実施した後のリスニングポジションに於ける周波数特性
↑↑↑ ON-マウスでラウドネス特性が見えます ↑↑↑
・ 終わってみるとSS氏の日頃のご努力で各帯域の音圧レベルを含め、万全なシステムの状態でした。
・ 午前9時にスタートした調整がなんと11時過ぎには完了。
・ お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
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[ Macintoshのパワーアンプで駆動されるJBLは1970年代JAZZ再生の王道 ]
[ JAZZのためにある空間でまどろみの時間を過ごす至福の一時]
リモートによるDEQXの初回調整、本当にありがとうございました。
調整を終えたシステムで早速いろいろなレコードやCD、PCオーディオを聴いています。
曲を変える度にDEQXの素晴らしさを実感するとともに、音楽を聴く楽しさを改めて感じております。
今まで、ジャズを中心にかなりの音量で聴いていました。
それがDEQXの導入と今回の調整によって普通の音量で、そして更に小さい音でも大好きなオールドジャズを心から楽しめるようになりました。
私がDEQXを導入しようと考えたのは、クリスラボの試聴室で持参したレコードやCDを聴かせていただいてからのことです。
このときの体験は実に衝撃的なものでした。
私は、1950~60年代のジャズを好んで聴いていましたが、最近では女性ボーカルなども良く聴くようになりました。
そこで最新録音の女性ボーカルなども楽しめるよう、ソースに忠実な再生音を目指してDEQXの導入を決心しました。
そして今日、いよいよ初回調整の日を迎えました。
朝9時、栗原さんからアップル社のビデオ通話ソフト「FaceTime」で連絡がありましたが、私がうまく受けられず、ご迷惑をおかけしました。
さらに、リモート調整の要となる「TeamViewer」の立上げを忘れ、改めてダウンロードするなど、更なるご迷惑をかけしました。
その後、マイクの補正ファイルの準備など、栗原さんの適切なアドバイスを受けてDEQXの調整が無事にスタート。
それぞれの場面で的確な解説をしながら作業を進めて頂くことで、今どんなことをやっているのかがとてもよく理解できました。
また、測定結果を確認しながら即座に判断して作業を進めて行かれます。
私は、目の前のパソコン画面を何の苦労もなく、ただただ感心して見ているばかりでした。
今回のリモートによる調整を通して私としても非常に多くの勉強をさせて頂きました。
そして、栗原さんの素晴らしい技術で音がみるみる良い方向に変わっていくのが判りました。
調整前は音が広がり過ぎるとともに、低音も出ていないものでした。
調整後は音像がしっかりと定位し、素晴らしい低音が充分に出てきます。
そして、何よりも驚いたのが小音量でもジャズの迫力を十分に楽しめる設定を組み込んで頂いたことです。
お陰様で朝から深夜まで、存分にジャズを堪能することができます。
この度はDEQXの導入から調整まで、本当にありがとうございました。
埼玉県 S.S.
・ 今回は最初からリモートによる調整を見越した準備をお願いしました。
・ システムの概要を伺い、チャンネルデバイダーの設定を行ったDEQXをお届け。
・ システムへの組み込みと、3Wayマルチアンプ方式での音出し確認を依頼。
・ 事前にビデオ通話の予備テストをさせて頂くなど、準備を進めてきました。
・ 心づもりとしては午前中の3時間でシステムの基本調整を実施させて頂き、午後からDEQXの本格設定を行う予定でした。
・ ところが当日、驚きの経過を辿ることになりました。
・ 午前9時過ぎ、ツィーターの位置を変更してマイクをセットして頂き、スピーカーの予備測定を開始。
・ この段階で各帯域毎の再生レベルをシステムとして調整して頂く ・・・・・・ つもりでした。
[図1] スピーカーシステムの状態を確認するための予備測定結果
・ ところが、測定結果は上の図の通りで、各帯域のレベルバランスと全てのユニットの特性はほぼ理想的な状態であることが判りました。
・ 一気にL/Rのスピーカー測定を終え、直接音と反射音の分離を行います。(下図)
[ 図2]SG-370BLとSG-160BLの再生レベルの比較と補正量
・ お部屋の広さとユニークな空間形状の効果で極端な反射もなく有効なデーター範囲も10.7msと長めに取ることができました。
・ ここで、各ユニットの音源(振動板)位置を見ておきましょう。
・ ウーファーとミッドレンジはJBLの狙い通りほぼ一致(4㎝)しています。
・ 今回は見た目とともに、BOXの天板とHL90による不要な反射を避けるためツィーターを前面に出して頂きました。
・ このためウーファーに対してツィーターが 1.16ms(40㎝)早くなりました。
・ DEQXはこれらの各ユニットから出た音が測定マイクの位置で完全に一致するよう自動的に調整する仕組みを備えています。
・ このように、DEQXによる効果の一つは振動板の前後位置をより柔軟に考えることができる事です。
・ 各ユニットからの音がスムーズに放射されることや左右の広がりを優先した配置を選ぶことができます
・ 直接音と反射音の分離が終わるとクロスオーバーの設定です。
・ 各ユニットの実測特性から最適と思われる周波数と遮断特性を決めます。
・ 今回は新しい録音の女性ボーカルも魅力的に再生したいというご要望もあり、低域のクロスオーバーを可能な限り低くすること。
・ また、2402(ツィーター)の再生帯域はカタログ値で2.5kHz~15kHzとなっており、実測でも3kHz以上で問題なく使えそうです。
・ そこで、ツィーターの受け持ち帯域を広げ、ボーカルの繊細感を出せるよう5kHz以上で使うことにしました。
[図3] ウーファーとミッドを350Hz、ミッドとツィーターは5kHzに決定
・ クロスオーバーは中心周波数と遮断特性(スロープ)で決まります。
・ DEQXは位相が変化しないリニアフェイズ特性のままスロープは48dB/oct.~300dB/oct.まで1dBステップで設定出来ます。
・ 今回はできるだけ濁りのない爽やかなサウンドを目指して低域側を96dB/oct.、高域側は300dB/oct.としました。
・ 高域側も96dB/oct.程度で十分なのですがユニットの干渉による特性の暴れが大きかったため300dB/oct.としました
[ 3Wayマルチアンプ方式での設定が完了したスピーカーシステム ]
[ DEQXとMcIntoshのパワーアンプで構成された再生システムの全容 ]
・ スピーカーシステムに対する設定と補正が完了し、最終段階のルーム測定を行います。
・ DEQXによるスピーカーの補正範囲 ※1 は250Hz~18kHzまでとしました。
※1 スピーカー測定に於いて反射音がなければ原理的には全帯域での補正が可能です
・ その結果、補正範囲内の特性はスピーカーから測定マイクの位置でフラットとなります。
・ また、補正前の特性である[図3]からも全帯域で大変スムースな特性だと判ります。
・ ところが聴取位置では下図のように大きくうねる特性となりました。
[図4] リスニングポジションでの周波数特性
・ 80Hz前後の落ち込みと600Hz前後のピークは部屋の影響と思われます。
・ デジタル技術も成熟した今、電気信号を扱う機器のクォリティは飛躍的に向上しました。
・ これに対して物理的な要素で成り立つスピーカーと部屋の音響特性はほとんど変わっていません。
・ このため、50年前に比べて今日の再生システムに於ける音質上のボトルネックは スピーカーと部屋に比重が移ったと考えられます。
・ そうした中、アナログ技術では不可能な時間軸の制御を可能にするデジタル技術 を駆使した製品が続々と登場してきました。
・ 2006年頃に製品化されたDEQXはマルチアンプ方式でのドライブを可能にすると同時に、 スピーカーシステムの特性を理想的な状態に補正することができます。
・ その上で部屋の音響特性によって生じる固有のクセ(特性)をキャンセル(打ち消す)する機能を持っています。
・ 具体的には補正されたスピーカーで部屋の特性を測定し、10個のパラメトリックEQで逆補正を行いクセを取り除きます。
・ こうして得られた最終的な特性が下の図です。
[図5]ルーム補正を実施した後のリスニングポジションに於ける周波数特性
↑↑↑ ON-マウスでラウドネス特性が見えます ↑↑↑
・ 終わってみるとSS氏の日頃のご努力で各帯域の音圧レベルを含め、万全なシステムの状態でした。
・ 午前9時にスタートした調整がなんと11時過ぎには完了。
・ お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
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・ DEQXはスピーカーの特性を整え、室内音響のクセを取り除きます。
・ 既製品のスピーカーシステムから、DIYを駆使したマルチアンプ方式まで対応。
・ DEQXで貴方も究極のオーディオを!
クリズラボ:栗原
・ 既製品のスピーカーシステムから、DIYを駆使したマルチアンプ方式まで対応。
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