■ DEQXを導入され、ご了解頂いた方々のシステムと試聴リポートを掲載させて頂きました.
■ また、デモなどでDEQXの音を聴いて頂いた方々の感想をそのまま掲載させて頂きました.



最新情報2013年10月:愛知県YS氏、HDP-4導入記

(2013年10月15日掲載)

自作大型スピーカーシステムにDEQX/HDP-4が入りました。

 
 
    < JBLの4350BOXにTADとスキャンスピークスのユニットを入れたSPシステム >

 
               < HDP-4導入時のシステム提案図 >

■ 9月下旬に最初のメールを頂きました。

現在の問題点は片側のスピーカーが特定の低音域で位相が反転するのか、聴感上で大きなディップを感じます。とりあえずはこの状態を改善したいのですが、現在のチャンネルデバイダーをHDP-4に交換することで改善出来るようなら購入したいと思います。

■ という内容でした。

■ DEQXが得意とする内容のご相談でしたので、「
お尋ねの件はDEQXの基本機能で大幅な改善が可能と思われ ます。」とご返事しました。

■ それから2週間後、ご自宅に伺って納品と調整をしてきました。

■ 設置・調整の2日後には最初のレポートを戴き、そして1週間後にも追加のレポートを戴きましたので合わせて掲載させて戴きます。

   
<2日後に届いたレポート>

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調整当日の昨晩と今日、仕事の合間に聴き込みました。
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何がどう変わったのか?

まず、混濁が無くなり音と音の間に空間が出来た感じです。

DEQXを入れる前と特に大きな違いを感じたのは、中域の解像度と立ち上がりが非常に良くなりまるで高性能なヘッドホンで聞いているようになったことです。

また高音は今まと比べると圧倒的にレベルが上がり(今までが下がりすぎていた?)、帯域も広がったように感じますが、全くうるささを感じません。大音量で長時間聴いても全然疲れを感じません。

低音は調整が終わった直後は以前よりも量感が減ったように感じて少し変だなと思いましたが、暫く聴いているとこれが大きな間違いだと気付きました。

量感がなくなったのではなく、余計な音がなくなったのです。

逆に今まで聴いたこともない「地響きのような低音」が聞こえるソフトまでありました。

 
          < 上:CH Precision D/A Controller / 下:DEQX HDP-4 >

気になる所は

今の段階ではある程度音量を上げた方がDEQXの効果がはっきり出るような気がします。

まだ短期間の試聴ですが、ソフトの差(録音の良否)が明確に出るように感じます。

録音については総じて新しいものが良いのですが、物によっては粗まで出てしまいます。

■ とりあえずの試聴結果は

システムの音色はきちんと残しながら、本来の性能を引き出してくれると感じました

今後、パワーアンプやスピーカーを入れ替えたとしてもDEQXは残ります。

今回味わったこの音はDEQXにしか出せないと感じたからです。

感想はまだまだ有るのですが、言葉ではなかなか上手く言えません。

DEQXの効果は経験してみるのが一番だと思いました
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<一週間後に届いたレポート>


DEQXを使い始めて、明日で一週間になりますが音質面で気になってきた事があります。

特に中高域ですが、
もう少し音にエネルギー感が出ればと感じています。

DEQXに直接デジタル信号を入れるとこの違和感が解消し、とても良い音で聴けました。

デジタル信号を直接入力した場合とCH製のコントロールアンプからのアナログ入力を比較をしたかったので、DEQXのVRをフルから絞り込んで、プリアンプのVRを通常より上げて比較するとスケール感やパワー感が見違えるように良くなりました。

やはり、A/D変換のアナログ信号はクリップ直前が良いのでしょうか?
 
( この件については下欄の「店主のつぶやき」をご覧下さい・・・・Kurizz-Labo )
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        < 中高域ユニットは自作の金属バッフル(厚さ15ミリ?)にマウント >

今日、オーディオ仲間の友人が彼女と一緒に我が家に音を聴きに来ました。

友人の感想は、まず「もの凄く良くなった」とのことで、特にバランスが大幅に改善され、音数が圧倒的に増えたのにうるささがない。(やった!)

そして、彼女の方はオーディオに興味はないけれど、音楽を聴くのは大好き。とのこと。

その彼女は「鳥肌が立った」と言いながら、一人で一時間あまり、かなりの音量で聴いていました。

独りよがりになりがちなオーディオですが、確認の意味でも他人に褒められるのは良いですね。

特にオーディオに興味がないという人の正直な感想は貴重だと思います。

 
                 <YS氏のオーディオルーム全景>

今日までの感想としては、DEQXを導入して本当に良かったと感じています。

有難うございました。

                                     愛知県のYSより。


   

■ お忙しい中、貴重な感想文をお寄せ戴き、ありがとうございました。
■ また、調整当日は名古屋名物の味噌カツと美味しいうどんまで御馳走になりました。
■ JBL-4350の箱を利用した自作スピーカーシステムには驚きました。
■ ミッドバスとツィーター用の金属バッフルは自作とのことで、その熱意に感動です。
■ 当初の懸案であった低域問題の解決はもちろん、中高域の改善も達成できたと思います。。

 
              < 氏が大好きという「北欧メタル」のCD群 >

■ 今回、私にとっての収穫は「北欧メタル」というジャンルの音楽を知ったことです。
■ 初めて耳にした音楽でしたが、総じて質の高い演奏と、録音の良さが印象的でした。
■ ヘビーメタルは何となく苦手で通り過ぎてきましたが、「北欧メタル」は好きになりそうです。
■ 当日の試聴に使われたディスクの情報をお聞きして帰宅後、早速注文しました。
■ YSさん、ありがとうございました。
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ここでシステムのレベル設定について「店主のつぶやき」を述べてみたいと思います。
■ F1レーシングマシンはエンジンが常に最高の状態で回るように適切なギヤ比を選びます。
■ 「良い音」で聴くためには全ての機器が本来の実力を十分に発揮することが大切です。
1,000W出るアンプを常時0.01Wの出力で使えばその実力は発揮できません。
午前9時前でフルボリュームとなるようなプリアンプの使い方もお薦めできません。

   [資料-1] ボリュームの回転角と使い方      [資料-2] ボリューム位置とノイズの関係

■ 上の[資料-1]と[資料-2]はボリュームの構造的な問題やアンプのノイズに注目したプリアンプのレベル設定について述べたものですが、実はノイズの問題以上にF1レーシングマシンのエンジンと同じような関係があるのです。

■ 特にデジタル機器はフルビットに近い状態で働かせることが極めて大切です。
   
       <図1 アナログ>          <図2 デジタル>
■ CDは16bit=96dBのダイナミックレンジを持っていますが、信号をクリップさせたり、デジタル信号のレベルを絞ったりすると急激に歪みが増えるという性質があります。
■ これはアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D(Analog to Digital)コンバーターでも考え方は同じですが、悪い条件でデジタルに変換された信号は二度と元には戻りませんので、出来るだけ元気な信号で変換することが望まれます。
■ 具体的にはプログラムソース全体を通してその中の最大レベルがクリップする寸前(フルビット直前)にセットされた場合が理想的な状態です。
■ ここで、YSさんの疑問にお答えします。
やはり、A/D変換のアナログ信号はクリップ直前が良いのでしょうか?
■ 正にその通りです。
■ DEQXをパソコンに接続するとアナログ入力時のレベルとクリップ状態を見ることが出来ます。
■ DEQXにプリアンプからのアナログ信号を入れて使用される場合は一度入力レベルを確認して、必要に応じてDEQXの出力レベルを調整し(下げて)、プリアンプのボリュームを上げて元気な信号をDEQXに入れて下さい。
■ プリアンプのボリュームをOFFのポジションから上げた時、時計の針で午前9時前に許容される最大音量で音が出てしまうようでしたら、システム全体のレベル(特にパワーアンプのゲイン)設定を見直す方が良いと思います。
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■ 一週間後のオーディオ仲間とその彼女の感想に接し、私も嬉しい限りです。
■ 大型システムで聴く北欧メタルサウンドは私にとって新たな発見でした。
■ ありがとうございました。


                    Kurizz-Labo店主:栗原

   

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