Kurizz-Laboはオーストラリア/DEQX社の製品をご紹介するとともに、同じ団塊の世代の皆様とご一緒に、
  最新のデジタル技術を活用しながら、あのアナログ時代のように自ら再生システムの構築にトライし、望みの
  サウンドを手にするお手伝いが出来ればと思っています。
  そして標高1000m、年平均気温8.2度の軽井沢に年間を通じて暮らせる家作りの話。薪ストーブの話。
  また、自家焙煎を始めてしまった珈琲の話などなどをお伝えできれば、そして語り合えればと思っています。
<Kurizz-Laboの紹介写真>

 < 商店主の私と愛犬 >

< DEQX社長Kim Ryrieと私 >

< 同左:ABC放送局にて >


 < 珈琲の話 >  

< New System >


< 軽井沢:浅間山 >

<エンジョイ A/V_1992>

<エンジョイ A/V_1993>

[くり工房/作品]

Kurizz-Laboは2006年11月にオープンした新参者の個人商店です。えっ、「個人商店」!・・・なんか怪しげだな!と思われる方も沢山いらっしゃる(汗)と思いますので少しだけ自己紹介をさせて頂きます。
自称、商店主である私は昭和23年生まれの典型的な団塊の世代です。昭和40年代に放送局(NHK)に就職。番組制作技術者として照明とカメラの仕事を学んだ後、音楽番組のミキシングエンジニアとして20年間番組制作に専念しました。
■ その後はミキサーの仕事をしながら、その頃迎えたデジタル音声時代の幕開けとともに開発段階のPCMレコーダの技術検証やソニーのPCM-F1(音をデジタル信号に変換してVTR用映像信号として出力する民生品)を利用して、国際衛星ビデオ回線(アナログ)でウィーンから東京まで世界初のデジタル音声信号による衛星生中継番組の技術開発を担当しました。また録音やMA(Multi Audio:音声処理)スタジオの建設など、技術開発的な業務を中心に仕事をしてきました。
■ こうした中で、TOAという会社と共同で世界初のオンエアー用デジタルコンソールを開発したり、高音質なワイヤレスマイクを松下電器と、プロ用のDATをSONYと、デジタルVUメータをヤマキ電気などとともに開発してきました。
◆ 学会誌等に掲載・公表した報告書類等の一覧
◆雑誌「CHROMA」1993年3月号に掲載された記事の全文
 
「 デジタル伝送による海外クラシックコンサートの中継とCU-226新スタジオの紹介」

個人的な趣味の分野では、既に廃刊となってしまいましたが「電波科学」という雑誌に1970年代から20年間程、自作のスピーカーシステムやアンプの製作記事をほぼ毎月のように掲載させて頂きました。合計すると250編くらいになるでしょうか。スピーカシステムは3〜40セット、アンプも50台ほど自作したと思います。
 また、1982年頃からは家庭用VTRの台頭に合わせて発刊された「Video Com(ビデオコム)」という雑誌に創刊号から「VTRの音」ついての様々な記事を書かせて頂きました。もちろん仕事でも「放送技術」や「プロサウンド」などの専門誌に多数の記事を掲載させて頂きました。

2005年に放送局を57歳で定年退職。次にお世話になった会社が放送や映画業界の定番制作ツールとなっている、DAW(Digital Audio Workstation)と呼ばれる音のデジタルマルチトラック録音と編集を行うシステムを販売する会社でした。
 DAWの世界でNo.1の実績を持つこのフェアライト社(Fairlight AU)はオーストラリアにありますが、この日本法人であるフェアライトジャパンという会社でした。

そしてここで出会ったのが今回ご紹介させて戴きますDEQX社のPDC-2.6という製品です。先のフェアライト社はプロ用音響機器の開発・販売をしている会社でしたが、このDEQX社の製品はプロユースはもちろんですが一般のオーディオファンにこそぜひ使って欲しいという思いを強く感じていました。
 そこで、2006年9月にフェアライトジャパンを退職してこの製品の販売をお手伝いする「個人商店」として改めて出発することにしました。

ここまで読まれた方はお気付きかもしれませんが、DEQXはFairlight社の製品ではありません。Fairlight社の2名の創業者の一人、キム・ライリー(Kim Ryrie)という人が2003年5月に創設した新しい会社「DEQX社」の製品なのです。彼がデジタルプロセッサーを開発した経緯についてはヨーロッパ向けの「プロサウンドニュース」誌にインタビュー記事(※)がありますのでぜひご覧ください。
          (※ 翻訳文は直訳に近く、また間違いがあるかもしれませんがお許しください。)

記事を読むのが面倒だという方のために、記事の要約をご紹介しますと、
・キムがFairlight社を創設(1975年)する前に、民生用のオーディオ製品を紹介する雑誌を自ら発行していました.この中でスピーカシステムの音質に疑問を感じたのがそもそものスタートだったということです。
 そして、
「スピーカシステムはなんで価格相応の音が出ないのだろう?」という素朴な疑問だったそうです.(これは今日でもあまり変わってないようですが・・・・)

・キムには原因が薄々判っていたようですが、30年前のアナログ技術ではこれを解決するための手段が世の中に存在していませんでした。その後のフェアライト社でのプロ用音響機器を開発する中で得たノウハウと、デジタル技術や素子の進歩がDEQXの開発を可能にしました。

・高速な信号処理が可能なDSP(Digital Signal Processor)の登場や、それを使いこなす高度なソフトウェア技術とスピーカの特性改善に特化した優れたアルゴリズム(問題を解決するための手順)の開発、測定用マイクロホンを使った高精度な音響測定を一般家庭でも手軽に実施できる仕組みなど、Fairlight社で培った、プロ用デジタルオーディオ機器開発のノウハウを注ぎ込んで完成したのがDEQX社の製品であり、30年前の疑問を解決する手段だったのです。

DEQXは2005年に発売された新しいジャンルのオーディオ製品ですが,既に著名なオーディオ専門誌などから各種の賞を受賞しています。

DEQX社が開発したこのスピーカーとルームアコースティックに関する補正技術は続々と他のスピーカーメーカーに採用され、スピーカドライブ専用のアンプなどに組み込まれて発売されています。例えば
NTH XD Sonicweld - PulserodWasatch Acoustics
といったメーカーもDEQXの信号処理技術を採用しています。
このように、DEQX社の製品は他に例を見ないユニークで優れたオーディオ製品として既にアメリカやイギリスなど世界のオーディオショップやマーケットから高く評価されています。
もし、軽井沢なら遊びがてらに行っても良いよ,というお客様は,DEQXの効果が判るデモ用のシステムと自家焙煎の珈琲がお待ち申し上げておりますので是非軽井沢の我が家までお越し頂ければ幸いです.(珈琲豆等の都合もあり,メール等で予約をお願い申し上げます)


実際に導入された方々の Report を掲載しましたので,是非ご覧ください.