・DEQXの音を聴いて頂いた方々の感想をそのまま掲載させて頂きました.
 また,実際に導入され、このページへの掲載をご了解頂いた方々のシステムと
 試聴リポートを掲載させて頂きました.
2008年11月21日(金)

東京のT氏(stereo誌おなじみの方)でDEQXの調整を行いました。
T氏は昨年の11月にDEQX PDC-2.6Pを導入されていましたが、スピーカーシステムが完成していないとの事で、調整がお預けになっていました。
その間にPDC-2.6Pのアップグレードサービスがあり、氏はPDC-2.6PからHDP-3にアップグレードされましたが、今回、念願のSPシステムが完成したとのことでした。

氏のお宅は閑静な住宅街にあり、良好なS/N環境とともに、この日は燦々と降り注ぐ太陽の光がオーディオルームに満ちあふれていました。

    

JBLユニットで構成された3WayのスピーカーシステムはウーファBOX、中音ホーン、高音ホーンの全てが特注品です。


           

お使いのシステムはJBLユニットの3Wayスピーカーを4台の特注アンプで駆動されています。(↓写真:ウーファをモノアンプで、中・高域をステレオアンプで駆動)

    

CDPは47研究所のPiTracerというちょっと変わった製品です。
CDPの下がDEQXのHDP-3です。(↓写真)

    

調整にお伺いした日の前日にアンプ用のラックを購入されたとかで、まだアンプの定位置が決まっていませんでしたが、近日中に両スピーカー間にアンプラックとCDP&DEQXのラックを並べて設置されるとのお話しでした。

    

スピーカーシステム単体の測定とルーム測定を1時間半ほどで完了。早速持ち込んだ試聴用のCDを聴かせていただくと、JBLユニットの特長である切れの良いサウンドが飛び出してきました。しかも弦のしなやかな再現も見事で、短時間の試聴でしたがスピーカーシステムの素性の良さと、しっかりした駆動力を持つアンプの良さがそのまま音にでていたように感じました。

「今までの音は何だったんだろう」と言われたのが印象的でしたが、氏の感想は近日中に「stereo」誌などに掲載されると思いますので、それを楽しみに待ちたいと思います。

T氏には申し訳ありませんでしたが、私の都合で朝9時半からの作業となり、慌ただしく調整作業をさせていただきました。ありがとうございました。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ ★★★★★
11月7日(金)

東京都世田谷区のT氏がDEQXを購入され、11月7日に調整にお伺いしてきましたので、その時のレポートをお届けします。

T氏は半年ほど前に世田谷区の閑静な住宅街に住居を新築され、同時にオーディオルームも備えられました。このオーディオルームの設計は元Panasonicのオーディオ部門にいた石井伸一郎氏が提唱している「石井式リスニングルーム」です。

T氏の装置は写真のように、低域がTADの1601a(BOXは140㍑のバスレフ式)中域はJBLの2405J+木製ホーン、高域がFostexのT500A-MKⅡというスピーカーシステムです。

    

パワーアンプは上杉研究所のU-BROS33(6CA7 PP モノ)を低域に、U-BROS32(6CA7シングルステレオ)で中域と高域をドライブされています。

ミュージックソースの再生はアナログプレーヤーもお使いですが、CD再生にはLINNのMAJIK DSという最新のシステムを導入されていました。

    


LINNのMAJIK DS(↑の左上にあるマシン)はネットワーク経由でハードディスク(↑の右側のPCの下に見えるのがミュージックソース用のHDD)内のオーディオソースを再生する製品です。言ってみればパソコンのサウンドボードを独立させて、ネットワークでつながるようにした高級サウンドボードとも言える製品です。

最近はPC(パソコン)を使ったCD再生が話題になっていますが、LINNはかなり前からネットワーク経由でのオーディオ再生に取り組んでいました。
今回、改めてその最新の製品に触れて、その直感的な操作性と、ピュアオーディオとしての音質にはかなりの手応えを感じました。

また、T氏は沢山のアナログディスクを所有され、その再生にも情熱を注ぎながら、最新のネットワークオーディオにチャレンジされる姿勢は、音楽(オーディオ)ファンのこれからの姿を見たような気がします。

    

DEQXは2ヶ月ほど前にお届けしましたが、その後、ご自身でDEQXのソフトをインストールされ、測定と調整に独自にチャレンジしてセッティングをされていました。
私がお伺いしたときには既に3Wayのセッティングが完了していました。

今回初めて調整のためにT氏宅にお伺いしましたが、物音一つしない閑静な住宅街に、これまた本格的なリスニングルームを設けられた氏のオーディオに対するアプローチには感服しました。
外部の騒音(ほとんどありませんが)から開放され、また外部への音漏を気にせずにすむ真のプライベート空間はオーディオの基本だなと、改めて感じた次第です。

この日の調整の様子や、DEQXへの感想はいずれT氏からお便りが届きましたら改めてご報告させていただきます。

なんと本日、早速T氏から感想をいただきましたのでご紹介させて頂きます。


  
昨日はありがとうございました。
 失礼な言い方かもしれませんが、栗原様は今までのメールやお電話から想像していたとおりのとても魅力的な方でした。
 そのような方を通して導入できたDEQXに、今まで以上の愛着を感じました。そして、昨日のメールで「オーディオ仲間」と呼んでいただけましたことも、本当にうれしく思います。

 今日は時間が取れたのでじっくり聴いてみました。そして、感動しました。
 正直自分のシステムでここまで感動できたのは初めてです。

 DEQX、最高です!

 昨日の調整でミッドとハイのユニットがどちらも頑張りすぎでクロスの帯域で激しく干渉しているのが測定データを見ると明らかです。
 そこで、300dB/octでクロスさせることに・・・・・・・DEQXの真骨頂ですね。結果は、柔らかく染みてくる中高域へと改善されました。
 前述の感動の大きな要因だと思います。

 また、調整の終盤では「昔のJBLの音を作りましょう」ということになり、イコライザーカーブを1ポ イント調整すると・・・・・私は、内心、ニヤッとしてしまいました。
 私にとって、イコライジングに対する抵抗感が一気に消えた瞬間です。より積極的な音作りを簡単に、ノイズの増加等のクオリティの犠牲無しに実現できるDEQXの実力、装置の価格が安く感じてきました。

 正直、導入前はA社のデジタルチャンデバとイコライザーにしようかと迷いました。
 でも、私の選択は間違いではなかったと思います。 このような素晴らしい装置をもっとたくさんの人に使ってもらえたらという気持ちを強く思いました。


T氏から今朝届いたメールでこのような嬉しい感想文が寄せられました。

このメールの中に、再生機器についてのご追加説明がありましたので追記します。
・アナログプレーヤーはミッチェルエンジニアリングのGyro SE-AL、アームはSAECの 407/23(なんと!私と同じアームでした)、フォノイコライザーはROKSAN。
 とのことでした。

・LINNの MAJIK DS からDEQXへはデジタル(RCA)で接続。(LINNの同種の製品で 初めてデジタルアウトが付いたのでこのMJJIK DSを導入されたとのことでした)

また、今回の調整時に先日大賀ホールで録音した音源をお聴きいただいたところ次のような感想もいただきました。


 昨日聴かせていただいた女性ボーカルは、ブログの録音記事にある方のものですね。
遅ればせながら読ませていただきました。
 昨日は何も先入観無しに、「良いな~」と思ったのでお尋ねした次第です。
 改めて聴いても曲の途中から急に惹き付けられていきます。
 CDの発売も楽しみですが、元データ(24bit?)の配信なんて、権利関係等で実現は難しいのでしょうか?。
 可能ならきっと話題になると思いますが・・・・・


とのお話しを頂きました。
CD音源の元データは96kHz-24bitのマスターになっていますので、この音源(データ)をDVDなどに入れて発売することは不可能ではないかもしれません。(今回のCDは演奏者(JUMELLES)自身の自主制作アルバム。)
ただし、このデータを再生するためにはパソコンの場合このフォーマットに対応したサウンドボードが搭載されている必要がありますが、最近のものは多分大丈夫でしょう。
MAJIK DSが、現状でこのフォーマットをサポートしているかどうかは確認していませんが、これも多分大丈夫だと思います。

とすると、かなりの方が再生可能・・・・・でしょうか?

T氏から興味深いご提案をいただきました。是非考えてみたいと思います。

今回はいろいろとありがとうございました。




★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ ★★★★★
9月12日(金)

長野県の東御市にお住まいの3人の方がKurizz-Laboのデモルームを尋ねて下さいました。手前の方は2度目、中央の方は初めて、奥の方は今回で3度目のご訪問です。

    

3名の方は全員が筋金入りのオーディオファンですが、今回は最新技術で制作されたCDがどのように違うかを確認したいとのことでした。

    

例えば、ビクターが高音質CDとして売り出していたxrcd版と、今回新たにxrcd2のSHM-CD版として売り出されたものの音質の違いをKurizz-Laboのデモシステムで聞き比べて見たいとのことで、同様な趣旨のCD盤を多数お持ちいただきました。

    

それにしても1959年に録音されたとはとても信じられないほどの音で現代に蘇るこうしたレコード会社の努力は音楽ファンには嬉しい限りです。

音質は上の写真にあるxrcd盤(サン=サーンス:交響曲3番「オルガン」/シャルル・ミュンシュ指揮/ボストン交響楽団)の聞き比べではオリジナルのxrcd盤の方が良かったという意見が多く、実際に購入された方はいささか拍子抜けされたようすでした。

ひとしきりCD盤の聞き比べをした後で、デモルームのオーナー(私ですが)がやおらアナログレコードを取り出し、最初に1984年録音の「トライアード/高橋真梨子」というLP(かなり昔に400円で購入したもの)をお聴きいただきました。

すると、「えっ、どうしてスクラッチのイズがないの。何かしてるでしょう」と疑いの眼で私を見るのです。
いえ、特に何もしていません。と言って、また次のレコードを掛けました。これも和製ポップスで、1980年頃に録音された「南佳孝/12LINES」というアルバムを掛けました。
するとますます、「おかしい、スクラッチが聞こえない。そんなはずはない。我が家ではノイズが気になって聴いていられないけど、これだったらアナログディスクもCDと同じように聴けますね」とのこと。

調子に乗って次々にレコードを掛けると、何枚目かで盛大にパチッと出て、皆様安心されたようです(笑)。きっと大きな傷があったのだと思います。

今回で3回目のご訪問をされた方は、「ここに来る度に、家に戻ると一ヶ月ほどは音を聞く気がしなくなります。今日も、アナログディスクの音にびっくり。我が家ではいまだにハウリングで悩まされていますが、そんなレベルではありませんね。また1ヶ月は音を聞けません。」と言われて我が家を後にされました。

実は私にもスクラッチノイズが出ない理由は良く判っていません。針圧を多少多めに掛けるとか、システム全体の過渡応答特性(特にスピーカー)を改善する。スピーカーシステムの周波数特性上のピークや群遅延時間の補正をDEQXで行う。など、システム全体の様々な改善効果がスクラッチのイズの減少につながっているのだと思っています。

それにしてもアナログディスクの音は良いですね。安心して聴けます。そして30年、40年前の貴重な音源、名演奏、名録音がが本当に沢山あることに改めて感謝したいと思います。

試聴に来られた方々へ。今回は数々の貴重なCDを聴かせていただき、本当にありがとうございました。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

<2008年8月23日>


DEQX導入レポート

・東京銀座のH氏宅にKurizz-Labo製アナログ電源付きのDEQX PDC-2.6PとKurizz-Labo特製パワーアンプが入りました。

    

・システムはDYNAUDIOとSCANSPEAKのユニットを使用した自作スピーカーシステムを中心に構成されています。製作したのは12年ほど前とのことですが、改めてこのシステムをマルチアンプで鳴らしたいと言うのが氏の希望でした。

    

・スピーカーシステムはMDF材を使用した積層構造の円筒形自作BOXにユニットが取り付けられていますが、ユニットの背面には巨大な真鍮製のデッドマスが取り付けられ、徹底した制震対策が施されています。

・スピーカー台は鉄製のアングル材を使用し、スピーカーの重心位置を正確に支えるという手法が取られています。

・アングル材の上にある白い板がスピーカーを支える人造大理石製の支持部で、この支持部とBOXとの間には「ソルボセイン」という英国が軍事目的に開発した驚異の衝撃吸収素材と呼ばれるシートを挟んでBOXの振動が台に伝わるのを防いでいます。

・写真に写っている村田のTweeterは今回のシステムでは使用していません。)

    

・スピーカーシステムへの最短配線を実現するために両スピーカーの間に配置されたKurizz-Labo製モノラルパワーアンプ(特注品のKLP-30MとKLP-50M)が4台と、同じくアナログ電源(KLD-1.5A)が付いたPDC-2.6Pを設置しました。

・機器の後ろに見える半円形のものはNIRO製のサラウンド用スピーカーで、氏は投写型プロジェクターと可動式スクリーンで映像も楽しまれています。

・PDC-2.6P用のアナログ電源は氏の計画では下段に入れる予定でしたが、接続用DCケーブルが短すぎて届きませんでしたので、上に乗せてあります。(スイマセン)


    

・写真中央にあるのは今回のシステムを導入するに当たって、人造大理石に銅板製プレートを使用して氏が自作した200V専用の電源コンセントBOXです。

・今回氏が採用された電源コンセントは「3P-20Aプラグ」と呼ばれている200V用のもので定格は20A、250Vの高容量タイプとなっています。端子の配置と形状が通常の100V用とは全く異なりますので、間違って100V用のコンセントに差してしまうことはありません。

・アンプ側のACコンセントはNEUTRIK社製のパワコンというロックタイプのもので、こちらも定格は20A、250Vです。

・右側に見える白いケーブルはベルデン製のデジタルケーブルで、PDCと少し離れた場所にあるCDプレーヤーをダイレクトにつないでいます。


    

・システムの背面の接続ケーブル類が見えています。アンプ台はセラミックスと金属を混ぜた複合剤の重量級ボードを御影石をはさんで2段重ねにし、低音用と高音用のアンプを設置しています。

  

・CDプレーヤーはエソテリックのP0sVUKで、マスタークロックを使用され、更にGPS受信機も導入されています。(この時点ではGPS受信機は未接続でした)

■ 氏のシステムを一言で言えば、「正確で、端正な音の再現」を追求されたものとお見受けしましたが、設置当日に従来のシステムで聴かせて頂いた音はまさに不純物のない透明でクリヤーなサウンドであり、自作スピーカーシステムでここまでの音を出されていることに驚きました。氏のオーディオに取り組まれる情熱と探求心と努力に敬服すると同時に、手作りオーディオの原点を見たような気がします。

■ DEQXを中心とした2Way マルチのシステムを設置し、日本対オーストラリアの白熱したソフトボールの激闘を聞きながら銀座を後にして帰宅しましたが、その二日後に氏から感想文の第一報が届きましたので、そのまま掲載させて頂きます。


    

■ との、大変嬉しいご連絡を頂きました。また後日、詳しいレポートをお寄せ頂いたときに改めてご紹介させて頂きます。

2008年8月21日>

デモルームでの試聴レポート

・今回ご登場頂きました東京在住の西川様は私(栗原)の放送局時代の大先輩で、特にハード面では私の師匠的な方であり、プロ用機器に対する卓越したアイデアマンでもありました。今は定年を迎えて悠々自適に趣味のオーディオの方面で活躍されているとこのこと。

・今回の出会いは、「軽井沢八月際」という催し物の中のオーディオサロンが開催された初日に「彩球オーディオクラブ」の方々とご一緒に会場に来られていて、私が訪れたときに入り口で偶然お会いしたものですが、考えてみれば西川先輩とは10年ぶりの再会でした。

・オーディオサロンがほぼ終わった頃に私のオーディオシステムを聴いてみたいとのリクエストがあり、急遽我が家に来て頂いたときの感想を後日メールで頂きました。

・西川先輩が定年後に手作りアンプの会の事務局長をされていたことや、日本全国のオーディオファンの方々と交流を持ち、オーディオを楽しまれていることは今回お会いしてお話しをする中で初めて知りましたが、音のプロとしての長いキャリヤと、定年後に様々なオーディオファイルのシステムをお聴きになった中での貴重な感想として、西川様のご了解を頂き、ここに紹介させていただきました。


・DEQX Users Clubへの感想文掲載の承諾をお願いすると、西川さんは「
私の感想は自由にに使ってください。栗原さんもご存じのように、嘘とヨイショは出来ない性格の私が、定年後、オーディオ好きの様々な方のシステムを聴かせて貰った経験を元に、私個人が自信を持って感じたことですから」というご連絡を頂きましたので、ここに感想文をそのまま掲載させて頂きます。

      
      


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