Q3 DEQXはスピーカーを室内で測定しますが、目的はなんですか。
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A3 ルーム補正、正確には室内音響空間の特性補正という意味ですが、オーディオルームとしての遮音性能や残響特性、音波伝搬特性などを理想的なものにするためには専門家による建築設計と専門業者による施工が必要です。しかし、それでも結果が期待通りになることは少ないのが実情で、さらに既存の室内の音響特性を改善するためには新築と同程度の費用(坪当たり30万円〜100万円)が掛かると思った方が良いでしょう。
DEQXのルーム補正機能はリスニングエリアに発生する定在波の影響を取り除く(改善する)ことで、中低域におけるブーミーな感じや、痩せた感じ、そして定位感などの大幅な改善することができます。
■ 再生音はスピーカーシステムから放射された音波が室内音響特性というフィルターを通って、私たちリスナーの耳に届きます。室内音響特性が再生音に及ぼす影響は、スピーカーからリスナーまでの距離、そして、天井や壁からリスナーまでの距離など、室内における相対的な聴取位置によって大きく異なりますが大まかなイメージとしては下の図のようにスピーカーシステムについで大きな影響があると考えられます。
■ DEQXはスピーカーシステムとRoom特性の補正という二つの機能を通して、再生音のクォリティを音響特性的に大幅に向上させることができます。しかもこれらの設定の多くは測定結果のデータから自動的に設定されます。
< 部屋の特性の例と自動で生成された補正フィルターの特性 >
・ 細い線がリスニングエリアで測定した周波数特性
・ 太い線がDEQXによる補正フィルター特性(自動設定)
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