< 左:JBL 4367WX、奥:B&W 805SD >
< JBLとB&Wを切り替えて楽しむTS氏の再生システム系統図>
・ TS氏はパワーアンプのスピーカー切り替え機能を利用して二系統のシステムを楽しまれています。
・ DEQX導入に際しては、それぞれの系統に適切な補正を適用したいとのご要望がありました。
・ スピーカーの保護など、安全面での懸念があるため通常は各システムにDEQXを入れることをお薦めします。
・ 今回はSP内蔵のL/Cネットワークがユニットの保護をしてくれることから安全と判断し、実施しました。
・ DEQXのプロファイルとスピーカーを切り替えることで用途別のシステムをそれぞれ最適化することが出来ました。
・ クリズラボにとっても初めてのチャレンジでしたが、音楽を楽しむ方法としてはこれも有効だと感じました。
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■ 感 想 文
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・ プリアンプのグレードアップ検討している時に図書館で見た田中伊佐資さんの本でDEQXを知りました。
・ スピーカー特性と部屋の影響をそれぞれのポイントでフィードバックして補正する理屈は完璧です。
・ 実際に導入した効果は音の輪郭が明確になったことが一番です。
・ 機能が違うので単純にプリアンプと比較できませんが、導入して良かったです。
< 左:JBL 4367WXと、パワーアンプ >
・ だだし自分での設定(再調整)のハードルは低くなく、古くなったPCの買換えとお勉強が必要と感じています。
八王子のTSより
< B&W 805SD_System >
< 低音用 / 高音用パワーアンプ >
< 上-DEQX / 下-CDP(プリは未使用)>
< JBLスピーカーのメインシステム >
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◆ 調整結果(Kurizz-Labo)
■ スピーカーの測定結果
< 測定はDEQXの標準添付品、Dyton社のEMM-6型マイクをホーンの下端 / 距離1mで実施 >
※ EMM-6とDM30(Earthwarks社)の特性比較図
・ 全帯域で極めてフラットな特性はさすがです。
< 測定マイクはウーファーとツィーターの間、距離0.8mで測定 >
・ 小型のスピーカーですが低域は40Hzまで良く伸びています。
・ 高域は15kHz付近に緩やかなピークがあり、これが独特の繊細感と爽やかさの元でしょうか。
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■ ルーム特性の測定と補正
「JBL:4367WX:聴取位置(正面のソファー)での測定結果」
< ↑↑↑ マウスを乗せると補正後の特性が見えます >
・ 補正前は低域で部屋の影響と思われる大きなピーク(45Hz付近)が生じているのが判ります。
・ 調整前の音にはこれが原因と思われる低域の分解能の低下が感じられました。
・ DEQXのスピーカーとルーム補正でJBL本来の力強さと分解能の高さが蘇った感じです。
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「B&W:805SD:聴取位置(食卓テーブル付近)での測定結果」
< ↑↑↑ マウスを乗せると補正後の特性が見えます >
・ B&Wは映像付きの音楽再生や食卓でのBGMに使用されるとのこと。
・ リスニングポイントまでの距離もあり、部屋の影響を強く受けて中域の明瞭度が大きく低下していました。
・ DEQXのスピーカーとルーム補正でB&W本来の美音が食卓でも味わえるようになったと感じました。
・ 当初、氏はDEQX導入による音の遅れを心配されていましたが結果として全く感じられないとのことでした。
・ 録音スタジオでも遅延による問題が生じないように設計されたDEQXの実力が発揮されました。
・ 田中伊佐資さんの 「いい音ジャズ201枚」 を読まれてクリズラボに試聴に来られたのが4月の中旬。
・ 5月の初旬にHDP-4の購入を決断され、月末に納品。6月の初頭に初回調整となりました。
・ 二系統のスピーカー測定とルーム補正でしたが、比較的短時間で調整を終えることが出来ました。
・ これは 統一されたアンプゲインとSP切替機能の活用など、氏の緻密な計算が大きかったと思います。
・ お忙しい中、初回調整のお時間を戴きありがとうございました。
クリズラボ
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