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DEQXの導入機種とシステムの特長
掲載時期
101
千葉県 HO氏
HDP-5 / インフィニティ IRS-BETAで音楽用メインシステムを設定
2018年 6月
< HO氏宅のオーディオルーム(Room測定時の風景) >
< INFINITY IRS-BETA使用時の再生システム系統図 >
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■ 感 想 文
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・ 前回のGrand Utopia
※1
に引き続き、リペアが完了したインフィニティのIRS Betaの設定をお願いしました。
・ このスピーカーは、片チャネルで2筐体(リボンユニットの4Wayシステムとサブウーファー)の大型SPです。
・ DEQXのコンフィグレーション(基本設定)をメイン+サブウーファーとして定義するか、2WayのBi-Amp構成
とするのが良いか判らず、また、判ったとしても全ての測定と設定を自分で行う自信はありませんでした。
・ IRS Betaのウーファーは4個の30pのユニットを使い、MFB型のフィードバックをかけて使う製品です。
< ウーファー用サーボアンプ > < サーボアンプを使う場合の接続図 >
・ 当初はこのためのサーボアンプを使う前提でワイヤリングを行い、系統としては、プリアンプ → DEQX →
サーボアンプ → パワーアンプ → スピーカーという配線です。
・ この状態でウーファー部の測定をすすめましたが、途中でサーボアンプが不調となってしまいました。
・ やむを得ずこの構成を断念。サーボアンプ抜きで再構成し、測定とパラメーターの設定を行いました。
・ サーボアンプにはクロスオーバ設定や各種フィルター、バランスボリウムなど多彩で余分な機能が入っており、
しかも昔の商品なのでSNが悪いこともあり、使いたくなかったので正解だったと思います。
・ そして、SP測定の結果を見るとMFBサーボをかけなくても十分に低域がのびており、全体ではさすがに
Grand Utopiaにはかなわないものの、低域の質感ではむしろ優れている感じです。
・ また、このウーファー部は重低音をことさら強調する鳴り方が特徴ですが、SPキャリブレーションでは出すぎの
低域を抑えて中域の中だるみを抑えるよう調整しました。
< ウーファーの測定 > < 4Wayリボンユニットの測定 >
・ DEQXを入れる前はソースによって時々センターに定位しない事があるのが気になっていました。
・ DEQXでルームキャリブレートまで行った段階ではどのソースでもピシャリとセンター定位し、奥行きも深く出てきます。
これは、左右の位相を正しく整えた成果だといえます。
・ スピーカーの設置場所はまだラフにきめただけの段階です。リボンを使った平面型で後ろにも音を放射します。
・ 角度や前後位置の微調整をする必要もあるのですが移動すればディレイ値を設定し直す必要があります。
正直、やや面倒ですが、良い音のためには仕方がありませんので気長にやってみることにします。
< 6本の大型スピーカーBOXが林立する様子は壮観 >
追伸:
・ HDP5のディスプレイ部は輝度調整がなく、OFFにもできないため、ホームシアター用途には向きません。
これは致命的です。
・ 現在はパネルを厚布で覆っていますが、ディスプレイと電源ランプをOFFにできるよう改善を望みます。
千葉県、HO
※1)
User's Report No.98
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◆ 測定結果について(Kurizz-Labo)
< INFINITY IRS-BETA / 4Wayリボンユニット部の測定結果:青 → L、赤 → R >
< INFINITY IRS-BETA / ウーファー部の測定結果:青 → L、赤 → R >
◆ 4Wayリボンユニット部は100Hz〜22KHz程度まで帯域が確保されています。
◆ ウーファー部は30pユニット(4本)なので高域が700Hz程度まできれいに伸びています。
◆ 低域のクロスを当初200Hzにセットしましたが試聴の結果、最終的に110Hzとしました。
< ↑↑↑ マウスを乗せると補正ありのグラフが見えます >
◆ 500Hz〜10KHzの帯域で部屋の音響特性の影響がかなり見られます。
◆ 聴感上極めて重要な帯域ですので、聴取ポイントでの特性を可能な限り平坦にします。
◆ 補正後は20Hz〜10kHzまでがかなりフラットになっている事が判ります。
◆ 250Hz以下が全体的に3dB程上昇した低域の厚み。
◆ 中高域にはリボンユニットのダイポール特性が生み出す独特の切れ込みと雰囲気があります。
◆ フォーカルのGRANDE UTOPIAを映画用に、IRSは音楽用に使用するとのこと。
◆ 大音量再生が可能なお部屋で心ゆくまで楽しめる環境はうらやましい限りです。
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